父について現実逃避。夜の街を愛する父 弟が産まれしばらくは病院通いが続いたが、最初に母が、少し後になり弟が退院した。極小未熟児で産まれた為か、敏感で夜泣きがひどい赤ん坊だった。明け方まで泣き続けることも珍しくなかった。 それでも家に自分以外の子供がいる暮らしは楽...2021.10.22父について
私について見えない傷。言葉は刃物。 自分の声があまり好きになれない。ときどき自分という役割を演じている感じがする。相手の喜びそうなことを言い、良い人間だと思われようとする。 他人が不機嫌になったり気分を害することに異常に敏感である。相手が機嫌よく過ごすとホッとする自分...2021.10.15私について
父について酒、飲まずにはいられない。 あの頃はうんざりするほど長くいつまでも続くのだろうと思っていた。そのさなかにいる時、後から考えてまさかあれが幸せな日々だったと思うことになるとは夢にも思わなかった。 古い古い記憶。 父はいつも酒と煙草のにおいがした。いつも中古...2021.10.07父について