ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

ひさしぶりにとなりに人が座る感覚。

先日。

コロナ禍がスタートしてから久しく行ってなかったライブに行ってきた。
嫌なこと全部ぶっ飛んだ!



久しぶりのライブ。



東京スカパラダイスオーケストラ
デビュー33周年ライブ BEST OF LUCK

しゃしんがぶれぶれ(-.-)





マジでやばいを連発。
語彙力をすべて奪われるパワフルなライブ。


声は出せなかったが立って思い切りノッてきた。
リズム感はないが・・・
そんなのは全然関係なくて
爆音の中思い切り腕をぶん回して
久しぶりに最高の時間。

以前のライブ⤵



思えばチケットをとったのは鬱々としたコロナ真っ最中の真冬だった。


昨年の冬は近年で一二を争うほどの豪雪。
夫がたった1日建物の裏手のいつもと違う駐車場に車を停めたら一晩で目の前の道路が雪で埋まってしまった。
市の除雪が間に合わず1週間もそこから車が出せなくなった。

そのくらい大変な雪だった冬。






コロナと雪。
得体のしれない不安で毎日気持ちが重かった。
それでも50代の自分にとっての数年はまだあきらめもつく。
正直、この年齢になると淡々と日々を暮らせばいいのだからそんなに苦でもなかった。

ただ。

人生で1番楽しいはずの10代と20代。
子供達の貴重な1年が、ひたすら自粛で潰れていく事がどうしようもなくもどかしい。
文句を言っても誰のせいでもないのだけれど、自分も周りも口を開くと文句ばかりの毎日。




何ヶ月か先に、なにか楽しみな目標が欲しくてスカパラのライブのチケットをとった。

kanahebijiro.com



当時受験生だった娘。
「ライブの頃にはさすがにコロナはすっかり終わっているよね。」
「その頃は女子高生かー。」

「はやく時間すぎろー。」





今を全く楽しめず、先の事ばかり考えていた。
それでも来年こそはと希望を口にしながら勉強していた。



その来年になった今でも残念ながらコロナはいつ終わるのかハッキリしない毎日が続いている。

そろそろだるいんで今日でコロナは終わりという事にして、
何もかもの制限をやめましょう。
後は各自が自分のやり方で対策してください。




いいかげん誰か偉い人がそう発表して欲しい。
だけどそんな日は残念ながらまだまだ当分来そうもない。
子供がマスクを外して遊ぶ日はまだ来ないのだろうか。



コロナという不安を一刻も早く終わらせたくてみんなで頑張っているこの時期。
ロシアによる軍事侵攻が始まった。
世界に新たな悲しみと耐えなければならない苦しみが増えた。



なにより怖いのは、侵攻が始まり100日以上経った今。

ウクライナや侵攻というその文字をネットで目にしても
最初より少し見慣れてしまった現実の自分。


人の痛みに対して、心が麻痺するという恐怖。
自分が無力で力が及ばない事をいつまでも考え続けることはとても辛い。
悲しみを無意識で頭の中心から遠ざけてしまうのだろう。
私だってそうだが自分の人生を今生きるのに精一杯なのだ。

そんな今という時代がとても悲しい。



ポジティブなものを見ていたい。




コロナが始まった頃。
配信でスカパラのライブをたまたま見た。

スカパラ30周年ツアーを締めくくる代々木競技場体育館で予定されていたワンマンライブ。
コロナで中止になり、急遽決まったインターネット生配信でのライブだった。



大切な予定がキャンセルになり悲しい悔しい思いをしてる人に
優しい心やポジティブな気持ちを忘れずにいたい
今こそ音楽を通じて笑顔や潤いを分け合いたい



メンバーからのそんなメッセージと共に配信されたライブ。
偶然見たのだが、めちゃくちゃ力を貰えた。
同じ時間を共有している幸せ。



その時にいつかぜったいに生で行くと決めていたスカパラのライブ。
そこから思いもよらないくらい長い長いコロナが続いた。





心配性の私のせいでコロナ開始から今まで感染対策ガチ家族だった。
今思うと多分あんなに我慢させなくてもよかった事まで真面目に我慢させていた。
いろいろ心配なこともある娘。
みんなが平気で遊びに行っている時に我慢をしたこともあった。



誰も悪くはないのだろうけど、
息苦しい思いをさせてしまった時間をぶっ飛ばしたい。


次はマスクなしで。



今回のライブは満員。
会場を見ても年齢層がめちゃくちゃ幅広かった。

席を1つ飛ばしせずに完全に満員に入った会場はもちろん皆マスク。
誰一人大きな声を出すことなく待っている。
久しぶりにたくさんの人が自然に集まっているコロナの前のような場所。
それでもそこにはちゃんと秩序があって、活気と期待に満ちていた。

大人数で楽しみな事を待つ時間。
ちょっとテンションがあがった。

思わず隣の1人で参加していたお姉さんと
楽しみですねと一言だけ交わした。
そしてライブがはじまった。





やっぱり生は迫力が凄い。
長女はこのために休みをとった。
次女はミュージシャンのライブはこれが初めてだった。
自分と同じバリトンサックスを吹いている谷中にめちゃくちゃ憧れている。


きっとすごい興奮しているにちがいない顔をしてノリノリだった。




「ここにいる全員幸せにする!」
谷中が言った。


カッコイイ。

生きててよかった…







コロナ禍のライブ

感染対策もあってか、途中全員着席を促された。
換気をしながらのトークタイム。
会場全体が一体感に包まれて、同じ空間にいる幸せで満たされていた楽しい時間。
そして第二部が始まりアンコールまで最高な時間が続く。

夢のようなライブが終わった。
「途中何回もぶつかちゃってすみません。楽しかったですね。」
「ほんと最高でしたね。さようなら~」
隣のお姉さんと帰り際にまた一言会話を交わした。
ぶつかりまくるのも懐かしい感じだった。


娘2人と余韻をかみしめながらの帰り道。


また行きたい!!
あのカッコイイオジサン達にまた会いたい。

                         ココ

                                 

歌詞が最高↓