父について

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くそまず料理と父とのくらし

大嫌いだった父。怒鳴られたり殴られたり理不尽だった日々。でも18年余りの一緒に暮らした日々の中には穏やかな凪のような一日もあった。あまりにも数少ないからこそこれほどに残るのだろう。古い数枚のフィルムのような記憶。 嬉...
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くわえタバコで念仏となえる父

この頃思う。人は大体何歳ころにものごころがつくのだろう。大体の人は幼いころの記憶は何歳ころからあるんだろう?私は幼いころの記憶があまりない。自分の記憶として実感を持っている幼い頃の記憶がほとんどない。 自分の傍らにいつもいた猫のこと...
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流れる感覚。父とおなじギャンブラーの血

子供の頃。 父と出かけた思い出をふとしたひょうしに思い出した。小学校の低学年の頃だろう。 耳が痛くなるくらいうるさい店内。煙草の煙でのどが痛い。もう何時間も前からその場所に飽き飽きしている。店の床は真っ黒で銀色の球が落ちている...
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デリカシーのなさへの耐性をつけてくれた父

父は身勝手で生活全般だらしなかったが、そんな父でよかったと思うことがある。 私自身にだらしなさとデリカシーのなさへの耐性がかなりあるのだ。 子どもの頃。 父が普段じぶんだけ飲み歩いてばかりいるので、罪滅ぼしなのか時々外食...
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大人になれない。偉大なる父親という邪魔な存在。

母方の祖父は99歳まで生きたが父方の祖父もかなり長生きだった。祖父は坊さんだった。近所でお年寄りが亡くなると連絡が来てそこの家の人が時間になると祖父を呼びに来た。祖父の家の裏が墓地で、墓守兼坊主のような感じだった。 お通夜やお葬式の...
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数少ないからこそ忘れられない。父との凧揚げ

家庭を省みない父親だったが一度だけ一緒に遊んだはっきりとした記憶がある。 とぼとぼ歩く小さいわたし。 小学校で工作の時間にやっこ凧を作った。明日から冬休みという日。たくさんの勉強道具と一緒に持ち帰ることになった。 ...
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父は不器用な若造だったと思えばぜんぶ笑い話。

寿司が好きだ。私にとって寿司はせつないご馳走なのだ。今でこそ回転寿司が寿司を身近なものにしてくれたが、昔は寿司は特別だった。夜中酔いつぶれた父が大声を出しながら帰宅し、無理やり起こされ眠い目をこすりながら食べた折詰に入った寿司。できれば起...
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