この世には不思議な事があるものだ。
まさかそんなはずないじゃん!
なにかからくりがあるのでは?
でも本当にあったことだから認めざるを得ない出来事。
自分の経験ではないが何度聞いても意味が分からないはなしがある。
ふしぎなはなしその1
友人の話でちょっと下品な話。
ある時。
手相と顔相が見れる凄い当たる占い師の話を聞いてきた。
かなり先まで予約でいっぱいの人気の占い師らしかった。
占いが大好きな友人。
東京の雑居ビルにこれまた占いが大好きな友人と二人で行った。
順番で見てもらい二人ともことごとく当たっていて大満足の鑑定だった。
ひとしきり占いが終わって帰りがけ。
おじさん占い師はふと友人に、思い出したようにこう言った。
「あなた体のまんなかのどこかにほくろがあるよ。」
「たぶんだけど大事なところ、あ・そ・こ、にほくろがあると思う。」
そう大真面目に言われたらしい。
友人にしてみれば一気にそいつがセクハラきも親父占い師に見えた。
腹が立って帰宅した。
でもどうしても気になった。
何を根拠にと思いながらお風呂上がりに小さな手鏡で確かめたら、まさかの本当にほくろがあった。
占い師の言ったとおりだった。
ワンルームに全裸でしばらくボー然としたらしい。
なんで占い師がそんなことがわかったのか未だ謎である。
何もかもお見通しで全部が透けて見えている人が一定数この世にいるのだろうか?
もしかしているのかもしれない。
もしや一か八かで50%の確率にかけて適当に言ったのかもしれない。
そうなると凄く当たるっていう評判も怪しいものだ。
もし本物でそういう事まで透視できる能力者がこの世にいるならば怖い。
できればその能力を普段の生活で使わないで欲しいと切に願う。
ふしぎなはなしその2
夫のはなし。
夫は一卵性の双子の兄だ。
弟とふたり昭和の悪がきの定番、爆竹花火を子供だけでやった。
いつもそうなのだが、そういう時は必ず夫がヘマをする。
投げた爆竹が自分の着ているTシャツの首のところから中に入ってしまった。
当然のように胸にやけどをした。
こっぴどくおかあさんに怒られたが幸い軽いやけどだったようで大事には至らず、しばらく治療したら快方に向かった。
治りかけにヒリヒリした後、胸にやけどのあざがしっかりと残った。
そこまでは普通の話だ。
しばらくするとやけどの痕はきれいに無くなった。
数日後。
何かの拍子で弟が裸になっていた時、みんなびっくりした。
特にお母さん。
気味の悪いものを見る顔になってしきりに弟の体を確認していた。
夫にあった火傷のあざ。
弟の胸にあざがくっきりあった。
全然意味が分からないがこれも嘘じゃなくて本当にあった話だ。
そしてなにより凄いと思うのが夫と弟。
双子の中ではこの話が、いまや別にどうってことない話になっている事だ。
そしてさすがそんな双子のおかあさんにもふしぎなはなし。
夫の実家はかなりの田舎だ。
今は少しずつスーパーなど出来てきたが、昔はかなりの田舎だった。
田舎のなかでも本物の田舎で、山、田んぼ、畑、川が広がる昔話みたいな景色。
夜は満天の星空が降り注ぐように広がっている。
高い建物もなく空気が澄んでいるから本当に綺麗ではじめて見た時は感動したものだ。
お盆に遊びに行って夜に花火をする。
その時いつもお母さんが思い出して言う話がある。
まだ若かりし母だった頃、知り合いのお母さんと星空の綺麗な田舎道を何かの帰りに歩いていた。
おしゃべりしていたら目の前の山が一瞬まるで昼間のように明るくなった。
そして上空からUFOのような巨大な物体が山にゆっくり降りてきた。
二人は恐怖のあまり手を取り合って震えていた。
しばらくすると目の前にあったUFOが一瞬で跡形もなく消えてまたよるにもどったらしい。
何事もなかったかのように静かになった田舎道を、汗だくで二人で走って帰った。
「○○君のお母さんと二人で見たから絶対に嘘じゃないのよ。」
「二人で同時に見た。宇宙に連れていかれるのを覚悟した。」
2人で噓をつくはずもなくたぶん本当にあったのだろう。
双子は小さいときから聞かされているらしく飽き飽きして半分白目で聞いている。
でも私はきっと本当だと思っている。
プロジェクションマッピングもない時代の話。
なにかしようと思って宇宙から来たが、お母さんたちの前まで来て
「やっぱいいです」と帰っていったのだろう。
不思議な事があるものだと思う。
ココ