バカらしいこというなよ。
がまくんがいいました。
いままでだれもおてがみくれなかったんだぜ。
きょうだっておなじだろうよ。
わたしはこの部分が特に好きだった。
子供の音読の宿題。
子供が一生懸命読むのを聞いて
しょっちゅう目頭が熱くなった。
え?泣いてる?なんで!って言われるのでばれないように。
がまくんとかえるくん。
がまくんは今までいちどもお手紙をもらったことがない。
一日のうちの悲しい時間。
空っぽの郵便受けの前でお手紙を待つのが辛いのだ。
かえるくんまで悲しい気持ちになって二人で玄関の前で腰を下ろしている。
あまりにも悲しそうながまくんを見たかえるくん。
急用ができたと家に帰ってがまくんにお手紙を書く。
そしてそれを途中で出会ったかたつむりくんに渡して、がまくんのうちまで届けてくれと頼む。
そこで言うかたつむりくんのセリフもカッコいい。
「まかせてくれよ」
「すぐやるぜ」
かえるくんは再び、がまくんのうちに戻る。
今日はおてがみが来るかもしれないよと言う。
そこでがまくんが言うのが冒頭のことば。
「ばからしいこというなよ」
でもかえるくんはがまくんによろこんでほしいのだ。
きっとくるよ。
「だってぼくがきみに、てがみだしたんだもの。」
まさかの速攻ネタバレをしてしまう。
お手紙はサプライズじゃなかったんだ。
そのあと、がまくんとかえるくんは幸せな気持ちで二人で玄関に座っている。
おてがみが来ると分かっているから。
それから四日後。
かたつむりくんがお手紙を持ってがまくんの家に到着した。
ゆっくりのんびりなふたり。
がまくんは、やることがいつもマイペース。そして生き方がなんとなく不器用だ。
冬眠で11月から寝ていて、4月にかえる君がそろそろ春だよと起こしに来てもまだ寝ている。
くたびれたからまだ寝ていたいという。
違う日は、かえるくんの顔が青いことが心配になる。
元気になって欲しくておはなしを聞かせようとするが、
なにをはなせばいいか全く思いつかなくて焦る。
そして悩みすぎて自分が具合が悪くなってしまう。
そんながまくんにたいして、かえるくんはいつも愉快でやさしい。
なにより私が好きなのは、二人でかたつむり君の配達する手紙を四日も待っていた事。
遅いじゃないかと責めたりはしない。
待つことが出来る心の余裕が素敵だ。
しんあいなるがまがえるくん。
ぼくはきみがぼくのしんゆうであることを
うれしくおもっています。
きみのしんゆう
かえる
かえるくんはおてがみに何を書いたのかおしえる。
そしてふたりで初めてのおてがみが届くのを楽しみに玄関で待つ。
相手を思いやるあたたかいことばがちりばめられた絵本。
読んでいるだけで幸せな気持ちになる。
絵本の中は時間がゆっくり流れているのがなんとも心地いい。
今日は懐かしい絵本が読みたくて家の中を探しても、どこにもなかったので
散歩がてら図書館で借りてきた。
あまりにもいい話で、誰かに教えたくなった。
夜にがまくんとかえるくんのエピソードを教えて
おてがみのくだりを夫に読んだ。
聞きながらすごくねむそうだった。
疲れているのによく聞いてくれたものだ。
つきあってもらってありがたい。
何年ぶりかの絵本の読み聞かせ。
この本は、好きすぎるので自分のために買っちゃおうと思う。
ココ
ココ
コメント
わぁなつかしいです
国語の教科書、?
挿絵の雰囲気とか好きでした
子供の頃はなんともなかったのに、今読むとジーン、うるっと、きますね^ ^
しんゆうっていいな⭐︎
プロフィール読みました。
サークルもブログも続けてくれるんですね。
すごく嬉しいです。
これからも楽しみにしてます。
ほのぼのとしたストーリー。
絵本の中で時間がゆっくりと流れる。
実際の人間社会は、なんてせかせかしているのだろうと思ってしまいます。
相手を思いやる友情。
何があっても切り離せない友情
素敵です♥
かたつむりくんが配達するお手紙を4日も待っている‥ゆっくりと時間が流れるって、ほんとうはとっても贅沢なことなのかもしれませんね。
なんでも、時短がもてはやされる現代‥うっかりすると、大切なことを忘れそうな気がする。
時短料理好きだけど、たまにはじっくりゆっくり料理してみようかな😊
なにも気を遣わなくていい友人、家族がいるって
幸せなことですね。
価値観は違って当たり前。
それを認めての関係。
やさしく心地いいですね^^
自分が子どもの頃、好きだったこの絵本。すっかり忘れていた記憶が、ココさんの温かい文章と共に蘇ってきました。
遅さや、不器用さに不寛容になってきているかのような感じる時、
大人の心にこそ、絵本って必要なのかもしれませんね。
懐かしいですー!
絵本、保育園でたくさん借りて、娘に読み聞かせしたなぁー。。
寝る前に毎日。
寝落ちそうになっても「いかん、いかん!」って感じで起きあがってくるので、内心「寝てよ〜」って思ったのを思い出しました。
僕もココさんに読んでほしいな~
そうだよね
どうして焦ってるんだろ
急いでもしかたないのにね
定年退職したんだから、それでいいよね
僕もかえるくんになろう
『あまりにもいい話で、誰かに教えたくなった。
夜にがまくんとかえるくんのエピソードを教えて
おてがみのくだりを夫に読んだ。
聞きながらすごくねむそうだった。
疲れているのによく聞いてくれたものだ。
つきあってもらってありがたい』
いい夫婦関係に、ホッコリしました。
私も奥さんとこのような感じで過ごしていきたいですね。
懐かしいなー。うちの娘が小学生の時もこのお話が国語の教科書にでてました。なんかほのぼのして嬉しくなるお話ですよねー。
でも、せっかちな私は、「なんでカタツムリになんか頼むのさ。ツバメとかに頼めば速達だわよ!」とか思ったりした、ダメな奴です。
賢者の贈り物のようなお互いを思いやる優しくて心温まるようなお話ですよね。
この年になってしみじみ、思いやりって本当に大切だと思います。
カサカサでささくれだった心は人を傷つけてばかりで、最後には自分自身をも傷つけてしましますもんね。
相手を思いやるって、簡単そうだけだけど全然簡単じゃない。
難しいようでいて、意外と簡単にできたりする。
天邪鬼のようですが、これを忘れたら争いが絶えなくなりますよね。
ブログもお手紙に似てますね。従姉妹はブックマークという名のポストの扉を毎日開けていました。今日はあるかな?と。でも、こんな事を知って無理して頑張ってお手紙(ブログ記事)を書かなくても大丈夫。更新されなければ過去のお手紙を読むから。でも、やっぱり更新されたら嬉しくなる。ブログはお手紙みたいと彼女は言ってました。小さな欠片のようなささやかな日常の内容でも赤裸々な内容でも、おすすめ商品でも何でも、あたたかい血の流れてる人の書いたブログなら全て素敵なお手紙だと言っていました。
20年近く前に娘に買った本。今でも大事にしてくれている本です。
こういう関係がともだちなんだよ~って感じです。好みや習慣が違っても、ただ一緒に過ごしたい相手、それがともだち。
お手紙を貰った経験が無い事を愚痴った相手であるカエル君がガマ君に気を利かせてくれたお手紙でも、ガマ君は、別に構わないんですね。
がまくんは一度もお手紙をもらった事がないんですよね。そのことを悲しい言って、カエル君に打ち明けてますね。
普通なら打ち明けた相手がお手紙くれてもあまり嬉しくない気もするんですが……。
それでもガマ君はちゃんと喜んでいるんですね。
気を使われ、同情され、義理で書いた手紙だというようなひねくれた考え方はせず、お手紙をわざわざ自分の為に書いてくれた友達がいるって事を素直に喜んでるところがいいですね。
素直でほのぼのとした話ですね。
サプライズじゃないのも、ちょっとびっくりです。
そしてサプライズじゃないからこそ、二人で一緒にお手紙が来るのを待っていられますね 。
手紙がサプライズだったら一緒に待つことはできません。 ちっちゃくて歩みの鈍いカタツムリだから届くのにとても時間がかかるのですね。
4日もかかるけど、のんびり待ってる二人が何とも楽しいですね。
絵本には心温まるものがありますね。
時がゆっくり感じられるものってなかなかいいですよね。
せかせかするのって疲れます