ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

心配の9割はだいたい取り越し苦労。

心配性をなんとかしたい。
でもこれはきっと一生治らないと思う。

若い頃は能天気で今日が良ければ良かった。

いつからこんなに心配性になったのだろう。
境目がわからないが、生きていくための警戒心や本能。
これは進化なのか退化なのか。


ゾンビのような白目。




実は。

今まさにある心配事から解放されて気が抜けて、一気に疲れが出てしまった。
朝から全然テキパキ動けずにいる。

昨日までこの心配事が頭を離れずずっとモヤモヤしていた。

どうなるかの不安。
早く終わって欲しい。
でも怖い。
数日間そんな考えがチラチラ頭の片隅をよぎる日々。



昨日の午後。
娘のコロナワクチン2回目だった。


娘は過去に何回か迷走神経反射で倒れている。
アレルギー体質だ。

なのでずっと本人がワクチンを躊躇していた。
悩んで今まで、ワクチンを打たずに冬の間は完全防備で対策をしていたのだ。



はじめて失神したのは小学生の時だ。

定期的に受けている心臓の検査での採血中だった。

目の前で病院のベットの上の娘の黒目が上まぶたの中に消えていくのを見た。
人間が白目になる瞬間はあまり見る機会はないと思うがまるでホラー映画のようだった。

怖がりすぎると血圧が下がって失神するとドクターに言われたが、
「この人血管が全然見えないわね」
そう言いながら、腕をバチバチ叩き、採血の太い針を何回も失敗するのがずっと気になっていた。
5本も血をとらなきゃダメらしく上手くいかず看護師さんはイライラしていた。


見ていてもちょっと不安になる感じ。
そして我慢する娘の足にめちゃくちゃ力が入っている。
針の先で血管を探しているかのような荒さ。

あまりにダメで反対の腕に変えて針をさしていた時に気を失った。

私も採血のたびに血管が細いと言われるが、正直針を刺す上手い下手はあるように思う。
大人でもマジかと思うくらい痛いときはある。

分からない事への恐怖。



最近、高校も感染者が増えコロナも先が見えない。
いまさらながらようやくワクチンを打つ決心がつき、4月半ばに一回目を受けた。
摂取して2分後くらい。
待機する場所に移動した瞬間。

具合が悪くなって意識がぶっ飛び私に寄りかかるように倒れ込んだ。
体がぐにゃぐにゃだった。

目の前の女の人のびっくりした顔から、多分私がかなりの声が出たのだろう。
すぐに看護師さんたちが来てくれた。





こんな時の看護師さん達は本当に凄い。

ストレッチャーに乗せた娘を運びながらずっと娘とオロオロする私に声掛けをしていた。

どちらかと言うと主に私に声掛けをしていた気さえする。
後から聞くとワクチンでこういう事はよくあるようだから大丈夫なのは分かっていたのだろう。

幸いすぐに意識も戻り、大事には至らなかった。
ああいう時の看護師さんの言葉の安心感は神で抱きつきたいくらいの感謝だった。
ちゃんと娘が体調がよくなるまで近くで様子を見ながら仕事をしてくれていた。



そして昨日の2回目。
あんまり緊張しすぎないでねと娘には言いながら、多分私の方がドキドキしていた。
前回の事があってもそこまで心配していない娘を見て少しほっとしたが内心どうだったかはわからない。

今度は倒れないように最初から寝たまま打つことになり前回対応してくれた看護師さんが付き添った。

なんとか緊張させないようになのだろう。
冗談を言ってリラックスさせてくれたおかげで今回は倒れることなく無事済んで帰宅した。
副反応はあるだろうが、第1関門を突破したのだ。
正直私はちょっと泣きそうだった。
前回からの心のなかの憂鬱な課題が終わり思い切り気が抜けている。


ただただ感謝。



それにしても。

毎日仕事とはいえたくさんの人の様子に気を配り病気に対しての処置をしながら、言葉をかけて安心させてくれる医療従事者の方々には本当に頭が下がる。



多分通常よりも気をつけなければいけない事が多いコロナ禍。
早くコロナが普通の風邪になって医療従事者の方が楽になる日が来て欲しい。
あの方たちは何年も職場でも家でも神経を使って生活してきたのだろう。
飲みに行ったり息抜きしたり、堂々と行ける世の中はいつ来るのだろう。
そろそろコロナ騒動も終わってくれてもいい頃だ。




人を安心させる優しい言葉。
人を安心させる笑顔。




友達の看護師に聞くと
「慣れだよ慣れ」
あっさりそんなことを言うが。


経験からくる自信。
常に周りを気遣う気持ち。





あんな看護師さん達のようになれたらと心から思った。



ココ