ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

王様ランキング。感動号泣でとっくす。

最近久しぶりにアニメを見て何回も号泣した。
歳をとったのか誰かのために頑張るとか、仲間のためなら頑張れるとかそういうのに弱くなってきた。
この前なんてニュースで目頭が熱くなった。

注文した制服が入学式の前日になっても届かないという困った問題が起き、噂を聞いた卒業生からぜひ自分のを使ってくださいと10枚ほど寄付があったというニュース。
人が困っているときになんとか助けてあげたいという気持ちに感動した。

私は泣きたいような出来事が起きても泣かないというか泣けない。
昔から卒業式とかお別れのシーンでも全然泣けないタイプだった。

でもこんなちょっとしたことで感動して泣く。
やっぱりババアになったからなのかもしれない。

想像を超えた深い内容。


そのアニメは息子に勧められて軽い気持ちで見始めたのだがどんどん見て一気見した。
正直、最初は絵のタッチが可愛すぎてそんなに好みではなかったのだが、内容が深くてはまってしまった。そして長女によると声優陣も豪華らしい。

主人公のボッジは、ボッス王が統治する王国の第一王子として生まれた。
ボッジは、生まれつき耳が聞こえず、言葉も話せない。
体も弱くまともに剣すら振れぬほど非力であり、毎日のように民衆に馬鹿にされていた。
そんなボッジにできた初めての友達がカゲ。これが本当にいい奴なのだ。
カゲは最初はボッジを金持ちの子供だから利用するために近づいた。
だがボッジの辛い日常を垣間見てそれでも頑張る心の強さに気が付く。
純粋で見返りを求めない優しさに感動し以降ボッジの一番の理解者となり励ます。

文字として書いてみるとめちゃくちゃベタなよくある内容。
久しぶりにシンプルで心洗われるアニメを見た気がした。


ボッジがだんだん周りに支えられながら強くなっていく物語なのだが、今このロシアの侵攻が行われている中で見ていると戦いのシーンはちょっと精神的に辛い気持ちになることもあった。

国と国、兵士と兵士が戦うシーンがどうしても今起こっている侵攻を連想させられてしまったのだ。

それでも見続けることができたのは、この物語には救いと希望があった。
いま、現実社会では、信じられないくらい理不尽なことが毎日行われているが、この王様ランキングには人間が生きる上で必要なものが詰まっているようなアニメだった。

この物語の登場人物は、悪役であってもみんなつらい過去や痛みを抱えている。
前は無邪気な子供だったり優しい兵士だったのに、心が死んでしまったのもそれなりの訳があったのだなと理解できる。

王妃であるお母さんがヒステリックだったり、人望の厚い王様が自分の見た目にコンプレックスを抱えている。
師匠と言われる素晴らしい人物がお金が大好きで欲深かったり、とにかく全員が人間らしい。

ヒステリックなのは子供を心配しすぎるあまりの行動で、周りを傷つけてしまっていたことに気が付き自分の中で苦しんでいるのだ。

こんなシーンがたくさんあった。

過去にとらわれて憎み続ける。
良かれと思って突き進んでいたことが間違いだった。
自分の中の黒い感情と戦う。
誰もが間違いを犯す。
一人でも自分を理解してくれる人がいれば頑張れる。
周りと自分の差に傷ついたり、一人で抱える。

そして皆、最終的には自分の非を認めて、謝ることができる。
謝罪を受け入れて、相手を許すことができるのだ。

現実社会では、なかなかそうはいかないからこそ理想的でこんな風になりたいと思わせるアニメに、はまってしまうのかもしれない。



そして名言の宝庫のようなアニメだった。
Vaundyの曲も個人的に最高だった。


たぶん好きか苦手か真っ二つに分かれるタイプのアニメだろう。
私は最近マイナスの感情が若干多めだったので
これを見て感動して、号泣と共にデトックスできた気がする。

20分くらいの短いアニメが毎回体感的には5分くらいな感じで終わっていた。
めちゃくちゃ2期が待ち遠しい。
でもたぶん待てないから単行本を買っちゃおうかと思っている。

                ココ