私について

会えるまであともうすこし。

私について

先日グループラインに嬉しい知らせがあって
それだけで幸せな気持ちになった。


もどかしい気持ち。



コロナがはじまる少し前。
同級生の男友達が病気で少し不自由になった。

最近、約3年ぶりに自宅に帰ることが出来たという報告だった。
コロナ禍で会いにも行けないもどかしさをずっとずっと感じていた。


友人のお姉さんから転送された近況の写真。

自宅で誕生日のケーキを前に
満面の笑みで写真に写る
少し瘦せた顔があった。


そういえば誕生日だったんだ。



たぐいまれな才能。

お世辞抜きで昔から本当にいいやつだった。
かなり昔、二人でメールでした会話を思い出した。
なにかの用事で連絡を取って、最後に私の長女の事を聞かれた。
確か初めての転校が決まりそうで少し心配していた私に色々アドバイスをしてくれた。


最後に、

俺と誕生日が近いってことは転勤族の子どもは楽勝だ」

奴とうちの娘は誕生日が三日違いだった。


転勤族で何十回も転校を繰り返した彼は
本当に明るい性格。
なんの集まりにでも例外なしにそこにいた。

高校時代あるあるだけど
自分のクラスもそこそこ上手くやっていたが
隣のクラスのほうがウマが合う友達が多かった。

卒業後にいつもとなりのクラス会にも参加していたようだが
誰も「何でお前が来るんだよ」
などと文句も違和感も感じないほど馴染んでいたらしい。

決してイケメンでもないのだが
いると安心するタイプの笑顔なのだ。


例えば勇気を出してはじめて参加したが、
「なんで来ちゃったんだろう」なんて
居心地が悪くはじっこで気まずそうにしている人に、
とても自然に話しかけてその場にいやすくしてくれるような
そんな存在だった。


いつも自分の失敗談だったりエロだったりしょーもない会話。
連敗している恋の話やトホホな話。


「なんだそれくだらないなー」


そんな誰にでも笑える話。
きっとそこにいる誰もが参加できて
笑っていれる時間の作り方が分かっていたんだろう。

楽しい時間はみんなで共有したい。
きっと彼の無意識のモットー。



優しいっていう才能。

私が結婚して長女が一歳にならない頃に
同級生の男友達二人で家の近くまで会いに来てくれた。

家だと片付けなど気を遣わせるからか、何かのついでで寄っただけだったか覚えていないが
駅の裏の地下道で待ち合わせて話をした。

人見知りの夫も運転しながら一緒に来てくれてドキドキ顔で現れるのを待っていた。

まったく緊張させない佇まいで現れてニコニコ話し、娘を一回ずつ抱っこしてくれて
短い時間で二人は帰って行った。


ただなんとなく顔を見に来てくれた。
それが本当に嬉しかった。




コロナの少し前に地下道に来たもう一人と、女友達と3人で病院に会いに行った。
いつもとは全く違う、暗い表情を見て正直ショックだった。
それは初めて見る顔。
いかにやつが今まで笑顔だったのかに気がついた。


「今日はあんまり金もってないんだぁ」

「まったくもう。お前はいっつも金ないじゃん」


そんな会話を飽きるほど交わし10代20代何度も集まり
集まる機会が減った30代以降もどこかから元気でいると近況を聞いていた。
それぞれが忙しく、異性の友人は特に会う機会はなくなっていく。

「いい加減どっかで会わなきゃだね」

コロナ前、女友達と話していた矢先の倒れたという連絡だった。


「転校って大変だけど、あんまり心配しなくてもなんとかなるって」

私に娘の事を気遣って言ってくれた言葉。
それはずっとずっと私の心の中に残っていて
無意識で何年もの間、私を安心させてくれていた。

かえってきた笑顔。

ラインで見た写真に写る満面の笑みは
昔を思い出すような優しい顔に戻っていた。



すごく簡単なことだと思っていたが
じつは真似できない才能だったと大人になって分かった。

いつでもだれにでも優しい笑顔


誕生日おめでとう。
退院おめでとう。
もう少ししたら遊びに行くよ。
書ききれないくらいの想いを
短い言葉に込めて
カードを送りたいと思う。


               ココ


コメント

  1. ココ より:

    やよいさん
    本当にそれだね。
    楽しく時間を過ごせるのが1番だね(о´∀`о)

  2. やよい より:

    美人でなくても
    ブ男でも
    笑顔って、人を輝かせ
    綺麗に見えたり
    男前に見えたり
    人を安心させる。

    気遣いがサラリと出来る人は、は人間性を表す。

    退院されて良かった。
    ほんと良かった。

    生きている間の親しい人生の友人って、そんなに居ないけど
    その人は笑顔で沢山の人を引き込み
    友人になっちゃうタイプですね。

    再会の報告待ってます。

  3. AKAZUKIN より:

    回復されてよかったですねー。
    良いご縁が続いてるんですね。
    これからもたくさん笑顔の時間を重ねられますように。

  4. Nick Ollie より:

    退院おめでとう。良かった。いつもの笑顔が戻ってきて良かった。
    会ってたくさん話して笑い合うのが楽しみですねー。

  5. スティンガー五郎 より:

    誰にでも別け隔てなく優しくできる・・・・・。
    一つの才能ですよね。
    やろうとしても中々できることじゃないと思います。

    そんな大切な友が病床にいると知ったら、居てもたってもいられないと思います。
    コロナ禍なのでお見舞いもなかなか行けないですもんね。

    かけがえのない貴重な青春の思い出を共有する友人は二度と作れないですから、一日も早い回復してくれるといいですね!

  6. Tani より:

    こんばんは、回復されてよかったですね。

    もともと笑顔の人だっただけに、再びの笑顔は何よりでしたね。

    再開が楽しみですね。

  7. primex64 より:

    拝読し、しんみりしちゃいました。若い頃から仲の良かった竹馬の友的な人に異変、ってさぞかしショックだったことでしょう。でも快癒され本当によかった!

  8. 長きに渡る闘病入院を得て、やっと自宅に帰る事が出来て
    本当に良かったですね。
    脳卒中は後遺症が残ると大変ですね。
    脳卒中は寝たきりになる原因の第1位だといいます。
    誕生日ケーキを前に笑う事が出来るのも一命をとりとめたからですね。

    お嬢さんとココさんの面白いお友達は、誕生日が近いんですね。
    誕生日が近ければ、お嬢さんもその転勤族のお友達にあやかって順応能力抜群かもしれませんね。

    何十回も転勤を繰り返すうち順応能力を身に着けられたようですね。
    又、自分のクラスだけでなく隣のクラスのクラス会にも参加してたんですね。

    居心地悪そうにしているしている人がいると、
    声をかけて、その場にいやすくしてくれるなんていいですね。
    YouTubeの宣伝を観てると、その逆のパターンばかりです。
    勇気を持って始めて会に参加した人にわざわざ恥をかかせて
    その場に居づらくさせて、追い出すストーリーがあるのです。

    世の中に人を気づまりにさせたりするのが趣味な人もいるから、
    お友達のように人を朗らかにさせる人は素敵です。

    子育てに不安を感じる時期も、お友達が
    安心させてくれたんですね。

    そんな友達、病気で倒れた時は大変でしたね。

    LINEで見た写真に昔のような元気さが戻っていて良かったですね。
    誰にでも優しい笑顔は大事な才能ですよね。
    もう少ししたら、会えるといいですね。

  9. 土偶のどっ子 より:

    泣きました〜😭
    転校を繰り返した人って、誰にでも優しい笑顔で気さくに話しかけられる人が多いような気がします。
    私のそばにもいます。
    簡単そうなことだけど、実はすごい才能ですよね。
    楽しい時間はみんなで共有したい。
    それが無意識のモットーって、よく考えてみたら、なんてすごい、素晴らしいモットーなんだろうって思います。
    見習わなきゃな〜。もう、人見知りしてる場合じゃないですよね〜😊

  10. きままなマーシャ より:

    あぁ~ほんとうによかったですね。
    退院されてお元気になられて。
    ホッとしました^^
    いつでもだれにでも優しい笑顔。
    なんて素晴らしい才能でしょう。
    私も努力して少しでも近づけたらいいな(*^^*)

  11. チチ より:

    目頭熱くなってウルっときました。

    素敵なご友人ですね。
    ココさんからカードが届いたらすごく喜ぶんだろうな。
    ココさんもそのお友だちに救われて、そのお友だちもココさんに救われてますね!

    自分が病気したから病人の気持ちが少し分かるようになりました。

    お友だちは優しくて明るいココさんから元気もらえるんだろうなー(*^▽^*)

  12. ぽぱい より:

    退院されたようで良かったですね。
    きっと満面の笑みでで会ってくれる事でしょう。