親子

血の繋がりがあるゆえのもどかしさはどんな親子にも愛情と同じくらいあるのだろう。

母について

母との家出という名の汽車の旅。

母は私を連れて何度か家出をした。遠いセピア色の思い出。 決行は夜明けと共に。 毎晩家に帰らず酒を飲み歩くような父だったので当然けんかも多かった。でも「父が帰らない夜」というのは我が家にとって普通の日常だった。普段は父不在のほう...
母について

親子はお互いを傷つけ心をえぐりながらしか生きられないのだろう。

母方も父方も共に祖父は長生きだった。 幼い頃はよく分からなかった。 母方の祖父は何事にも厳しく怖かったようだが私にはいつも優しかった。祖母は母がまだ小さい頃亡くなり後妻さんがいた。私は大人になるまでその人が自分のおばあ...
子育て

豆の音。近くまで来ている春。

節分は私にとって毎年デトックスデー。 冬が好きで嫌い。 立春の前の日。節分までは毎年なぜか心が重い。北国の冬は長く厳しく日照時間が短いせいか、陰鬱な気持ちになりがちだ。辺り一面真っ白な雪景色を雪を踏む長靴の音を聞きながら一歩一...
子育て

近くにいずとも元気ならば。

私と父は誕生日が1日違いだ。結局20年以上会っていないのだから、何の因果かと思ってしまう。母は、「ぜったいに忘れないように近い日に産まれたんじゃない?毎年泣いて思い出してるでしょきっと」そんな風に言ったりする。毎年のように1日違いの誕生日...
私について

溜めないくらし。

せっけんが好きだ。石鹼と漢字で書くよりひらがなで書きたい。せっけんの優しさはひらがなのほうが合っている気がする。 ちょっと何を言ってるか分からないと言われそう。 なんでも溜めちゃダメ。 寒くて出かける気がしない日...
私について

そのイライラを出すか出さないか?

コロナ禍になってストレスが溜まっているのか、怒りっぽい人が多くなったような気がする。それは自分も含めてだ。普段はそうでもないのだけれど、優しさのない人や顔や態度に出やすく高圧的な人に出会うと腹が立つ。やるかこの野郎?そんな気持ちになって気...
私について

嫌ですやりたくありませんはいまだに言えず。

嫌なことは嫌ですとはっきり言える人間を尊敬している。それは違うんじゃないかと思うことを言われても、 「まぁ仕方ないそうなのかもしれないな…」 腑に落ちないと思いながらもはっきり言えたためしがない。 自分の中の違和...
母について

山のような料理と母親のきもち。

月餅を30個も作った。月餅を作るのは今月これで3回目だ。前回までは1回で10個だったが、毎回好評ですぐなくなった。「美味しい」珍しく夫が言った。もう飽きてるかもしれないのに作っている。ぐるぐる考えながら。 ...
私について

憧れたおはなしの中の食べ物たち。

小さい頃本が好きで色々な本を読みながら、そこで登場する食べ物の味をよく想像した。ぐりとぐらの焼いたふかふかのカステラ。マッチ売りの少女が幻想で見たテーブルに並ぶたくさんのご馳走。ハイジのパンとそれにのせたとろーりとしたチーズ。よく出てくる...
罪悪感

田舎娘の恥ずかしい若気の至り。

誰にでも後悔している事が1つくらいはあると思う。普段は忘れていてもなにかの拍子に思い出すと、「あーあ」とため息が出る出来事。 高校3年の秋 田舎から都会に就職試験を受けに行く事になった。 夜8時に出発する高速バス...
子育て

他人の期待にこたえるために生きなくてよい。

息子からたまに来るライン。これ見ておいて。 M-1の予選だったりおすすめのお笑い芸人のYouTubeのリンク付。普段は既読さえつかない息子。見て欲しい熱い思いが伝わる。ふと昨年末の事を思い出した。 ...
私について

すみません。落ち着けといわれてもたぶん無理です。

うまれつきのおっちょこちょい。 物をなくすのが得意でいつも捜し物をしている。持ち物全てにみたいな機能が欲しい。落ち着きがなくおっちょこちょい忘れ物もひどい。そしてこれは完全に遺伝だ。スーパーに自転車で行き、歩いて帰宅なんて日...
私について

前世はたぶん足の遅いしまうまあたり。

腹が立つ考え方や態度の人をこいつ人間やるのが今回はじめてだから仕方ないか。って思うと、あまり腹が立たないって言ってたうちの娘。16歳でそう思うのは すげぇ・・・ にんげん一回目のわたし。 人間歴。 家庭内では一番わ...
生きる

好き勝手にしゃべる事は最大の娘孝行、母孝行。

私は欲張りだった。気負いすぎていた。それに気が付くのに何年かかったのか。 面倒な自分のこころ。 少し前。濡れてしまったアンパンマンくらい力が出なくなった。 それはわりと急にそうなった。 一か...
私について

たぶんリズムとテンポがいまいち。

小さい頃から恐ろしいほどドンくさくて、そのせいでしょっちゅう転んだり怪我ばかりしていた。よくぞご無事でと自分でも思う。 昭和のがっこうがえり。 小学校の帰り道。 私の家は火葬場の隣で町のはじっこだったので...