連鎖を断ち切れるのは自分しかいない。

母との家出という名の汽車の旅。
母は私を連れて何度か家出をした。遠いセピア色の思い出。 決行は夜明けと共に。 毎晩家に帰らず酒を飲み歩くような父だったので当然けんかも多かった。でも「父が帰らない夜」というのは我が家にとって普通の日常だった。普段は父不在のほう...

親子はお互いを傷つけ心をえぐりながらしか生きられないのだろう。
母方も父方も共に祖父は長生きだった。 幼い頃はよく分からなかった。 母方の祖父は何事にも厳しく怖かったようだが私にはいつも優しかった。祖母は母がまだ小さい頃亡くなり後妻さんがいた。私は大人になるまでその人が自分のおばあ...

争いのない世の中になりますように。
年末に娘と息子が帰省し夫の実家で関東から来た親族も集まって数日過ごし第二弾で私たちの住むアパートに帰った。先日ようやく娘と息子はそれぞれの住処に帰って行った。 今、少し気が抜けている。 二つのタイプ。 ...

鏡の法則。蹴りたいあの時の見栄っぱりな自分。
貧しかった過去を綺麗に持って少しでもよく見せようと生きた数年間。今となってはどうでもいいような事にこだわっていた愚かな自分がいました。

嫌ですやりたくありませんはいまだに言えず。
嫌なことは嫌ですとはっきり言える人間を尊敬している。それは違うんじゃないかと思うことを言われても、 「まぁ仕方ないそうなのかもしれないな…」 腑に落ちないと思いながらもはっきり言えたためしがない。 自分の中の違和...

今この退屈な時間のしあわせ。
普段忘れていても、何年も忘れていた事でも何かの拍子に思い出す場面や気持ち。それは頭の中にずっと下書き保存されていたのだろうか。散歩中川沿いに群れを成して咲くコスモスの花を見た。いつの間にか季節がすすみ秋になっていた。毎年のように秋はくるの...

ひみつ。心の奥にあったきしねんりょ。
子供はいつも想定外。とんでもないことをしでかすものだ。私にも1つしでかした過去がある。子供の頃の記憶は霞がかかっているのに。この出来事だけは、はっきりと覚えている。光景、そのときの気持ちまでも・・・ 孤独な子供時代。 ...

それでも帰れる実家が欲しい
実家はどこですか?その質問が苦手だ。こうい場合は親が住んでるところを言えばいいのだろうからたいていの場合は母の住むアパートがある街を言っておく。数年暮らした好きな町だが正直そこに自分のルーツはない。実家。 辞書でひいてみた。実家とは...

父は不器用な若造だったと思えばぜんぶ笑い話。
寿司が好きだ。私にとって寿司はせつないご馳走なのだ。今でこそ回転寿司が寿司を身近なものにしてくれたが、昔は寿司は特別だった。夜中酔いつぶれた父が大声を出しながら帰宅し、無理やり起こされ眠い目をこすりながら食べた折詰に入った寿司。できれば起...

死を考えるのは生きる事について考える為。
めちゃくちゃ不謹慎なのだがよくお悔やみ欄を見る。ヘルパーをしていたので、人は同じ年齢でも本当に様々な考え方なものだと思いながら過ごした。 そして年齢を重ねるごとにお悔やみ欄に様々な人生を感じるようになってきた。お悔やみに30年会って...

スーパーカブのうしろに乗って
父は年中カブに乗っていた。今思うと父の人生は自由で子供のようだ。 後部座席は座布団。 いまでも新聞配達の人が乗っているあのバイクである。あれに乗って普通では考えられないくらい遠く100キロでも出かけて行った。も...

応答せよ。まいにちデトックス。
最近同年代の同志のような人に、物凄く面白いドラマを教えてもらった。一気に見終わると楽しみが無くなるので、1日1話と決めている。いつまでも終わらないで延々と続いて欲しいくらい良い話。 ひねくれた私の趣味嗜好。 恋のスケッチ~応答...

嫌だけど再び読みたい本との出会い。
息が苦しくなりながら一気に本を読んだ。大人っぽいこども。子供っぽいおとな。 秒で買った。 読み終わってしばらく胸がむかむかした。気持ちが悪かった。 重い親への感情。どうしようもなく不器用な親。外のすがすが...

嫌な時はこの世に生んでもらったことに感謝。
同年代と話すと自分の親、特に母親との関係に悩む人が多い。割合でいくと上手くいっている人が2割でしっくりこない人が8割くらい。母親が同級生だったら絶対に仲良くなれないタイプだという話で盛り上がる。優しい人が聞くと眉をひそめ、産んでくれた人に...

許せないならすっかり忘れてしまいたい。
平和な日常。急に憂鬱になる面倒なお年頃の自分。それが歳をとるということなのだろう。50代は人生の秋というらしい。でも自分の機嫌は自分でとるべき。不機嫌というのは必ず伝染するものだから。 正直めんどくさいと思う自分がいる。 父は...