不公平。
生きていればそんなのは山のようにある。
突き詰めればお金持ちの家に生まれるかどうかというスタート地点から不公平なことなんてきりがないほどある。努力でどうにもならない部分で不利であれば、
この世は不公平だと思いたくもなる。
それでも不公平は物事に対しての感じ方によって違ってくるだろう。
自分は損ばかりしている
そういう思い込みがある人は、いつも不平不満ばかりつぶやいて
目の前の幸せに気が付かない。
あのひとばかりずるいが口癖になっているような考え方ほど損なことはない。
自分ってツイてるなって思うようにしよう。
この頃はそう思っている。
こどもは不公平なことだらけ。
生まれた順番っていうのは自分でコントロールできない事で、それぞれの立場なりに不満や言い分はあるだろう。まあまあな不公平の宝庫だと思う。
よく何番目が得か?と話題になるが私から見ると得な事が多いのはやっぱりダントツで末っ子だ。
親も子育てを最低でも一周経験しているのであまり干渉せずに好きにやらせるし、上が怒られた事でも大目に見られることが多い。
長女の時は説教ものだったことをしているのに、同じことをしても次女では全然お咎めなしだ。
まさに不公平の極みだろう。
我が家はつくづくそうで、本当に長女には申し訳ないことをしたと思っている。
ありとあらゆることが初めての長女はすべてがお試し期間だ。
その結果、根が真面目で面倒見のいい人になった。
人から頼られると断れないのが見ていて気の毒になる。
自分と同じ長女なので心情が分かる部分が多い。
そして次女は姉が親にさんざん怒られている現場を見て学習を積む。
場の空気を読ませれば右に出るものはないだろう。
このままいくとまずいことになるぞという雰囲気をいち早く察して素早く退散する。
きょうだいに説教が始まりそうな気配を感じると急に
「寝る!」
と言って布団に入ったりするのが次女だ。
ものすごい嗅覚だ。
こやつはこうしてずっと要領よくうまくやっていくのだろう。
私はずっと長女の不公平さや損ばかり気になっていた。
でもどうやら下は下で大変なようだ。
下は下で本当に大変なんです。
末っ子はいつまでも家の中で小さい人として扱われている。
兄も姉もある意味ATMのようになっていて色々と恩恵が多い。
いつまでも小さい人扱いされてはいるが、でも実際はめちゃくちゃ家族の中で空気を読んでいる。
無意識で場を和ませようと必死なのだ。
以前、長い休みに夫の実家に泊まっていた時。
おばあちゃんが丹精込めて作ったお手製のかぼちゃの煮物が食卓にあった。
かぼちゃは大好きなのだがその煮物はとにかく一切れが巨大だった。
大げさに言えばおにぎりくらいあるようなかぼちゃ。
そしてつゆだくで濃いしょうゆ味だった。
普段かぼちゃはご丁寧に面取りまでして、甘くてほくほくに栗みたいに煮ている。
いつもと様子の違うかぼちゃ。
親戚が集まって大人数で朝ご飯を食べていたが誰もかぼちゃに手を付けない。
でかすぎて腹がいっぱいになりそうで、誰が見ても手を付けるのは危険だった。
男性陣はかぼちゃがおかずにならないタイプでいくら勧められても完全スルー。
長女は食べたくないものはお腹いっぱいと言ってはっきり断れる性格。
誰もがかぼちゃの勧誘に対して生返事をしていた。
「誰か食べないの?せっかく作ったのに。」
おばあちゃんの勧める声に、嫁である私は無視できずもちろん一個食べた。
「おいしいよ。誰か食べない?」
頼むから誰か空気を読めよと思ってそんなことを言いながらも
「でかい。でかすぎる・・・そしてしょっぱい」
内心思った。
一個減ってもまだ相当残っている。
なんだか悲しそうなおばあちゃん。
私と目が合う次女。
無理するな食わなくていいよと思っていたら・・・
「食べようかな・・・」
次の瞬間嬉しそうにおばあちゃんに小鉢によそわれた大量のかぼちゃ。
次女は顔が真っ赤になりながら黙々と食べていた。
そして私は食べるのをこっそり手伝った。
それでも多くて結局お昼にホットケーキミックスで即席カボチャドーナツに変身した。
そのときは、秒でなくなったので 別に次女が頑張らなくてよかったのだ。
後でその時のことを家族で話しても、男たちはまったくそのやり取りを聞こえてもいなく
長女はなんでこの二人は無理して食べようとしているのかと思ったらしい。
なんであんなに勧めてるおばあちゃんを見て、食べないでいれるか信じられないとずっと次女は言っていた。全員で一個ずつ食べればどんぶりが一気に減ったのに・・・
その場の空気を和ませようと必死なのが末っ子というものなのだろう。
真ん中だってがまんばっかりで。
我が家の真ん中は女に挟まれた男子。
女の子だっておならもするし案外だらしないという現実を完全に知っている。
性格はものすごい平和主義だ。
妹が手術をしたり大変だったので小さいときは色々我慢することが多かっただろう。
スパっと親元を離れたあたりも真ん中らしいと思う。
寂しがり屋なようなところもあり目立ちたがり屋。
考えてみるとどの順番で生まれたところでそれぞれ大変な部分も不公平だと思うこともあっただろう。
それぞれ我慢をしているのだ。
それでもやっぱり自分も含めて、違う条件で生まれたかったかと言われると
そんなことはきっと思わない。
自分は自分の人生しか知らないし違うじぶんなんて想像もつかない。
やはり長女は長女らしい自分
真ん中長男も
末っ子次女も
自分以外になってみたいとは思わないだろうなと思う。
ココ
コメント
ひでぴんさんは3人兄弟の長男なんですね。
親の期待や気負いで一番厳しい扱いだったと思います。
でもその分やっぱり、しっかりした人になっているのだと思います☺
んー、なるほど。
僕も兄弟の一番上、
3人兄弟の長男なんですが、怒られてばかりいて、そのせいで萎縮気味になったのかも💦
末っ子が何かと要領が良いのは割と共通しているのでしょうが😅
他の兄弟の立場なんて考えたことはなかったですね…
どっ子さんも食べる派ですね(^_^)
おー真ん中男子なんですね。
女性受けがいいとは息子も期待できます(*´з`)
私もその場にいたら、頑張ってカボチャ食べるかな🎃おばあちゃん、せっかく作ってくれたのに悲しませたくないなぁ。
うちも旦那も上下女に挟まれた真ん中ですが、平和主義です。私と同じ職場で働いてますが、イケメンでは決してないですが、職場の女性受けはいいです。特に年配のオバサン受けがいいです笑。育った環境で、ある程度女心わかってるので、息子さんも将来、女性からの受けはいいと思いますよ😊
たまぞうさんの先輩かっこいいですね。
自分以外にも気を配れる人って憧れます。
大変なのは自分だけじゃないって思えば、他人にも優しくなれるような気がします(^_^)
そうなんですよね。
鳥天さんもそうだと思いますが、長女としての性格は自分の子育てとかいろいろなことに活かせたから良しとしようかなと思っています。
そうなんですよ😁とりあえず出されたらよっぽどでない限り食べちゃいますよね。
でもかぼちゃくらい好みの分かれる食べ物はないですね。
私は素材そのものにちょっとだけ味を付けたのが好きです(*´з`)
匿名さんコメントありがとうございます😊
本当にそれぞれの立場で不平不満もあれば、ラッキーな部分もありますよね。
私も心のどこかにくすぶる不満は正直あるのですが、ちょっと客観的に見ることでしゃーないことだと思うようにしています。
最近は親ガチャなんて言葉がでてきて、我が身に降り掛かった理不尽な不平等を嘆く子供がおおくなりましたが、親からしてみたら、子ガチャって言葉をいいたくなるときだってありますよね。
子は親を選べない。
親だって子を選べない。
家族の中のボジションで微妙に処世術の空気感って変わってくるので、それはソレで面白かったりしますよね。
私には3歳年下の妹がいますが、彼女がいつも愚痴るのは
「小さい頃はお兄ちゃんばっかり可愛がられて、欲しいものは買ってもらえて、本当にお母さんは甘いんだから!」ばっかりです。
母親も、決してそのように育てたワケじゃないんでしょうが
やはり一番最初に生まれた子はいろんな事柄の試験期間なので、おっかなビックリになっちゃうんでしょうね。
息子は一人っ子なので兄弟姉妹いればなって思うことあるけどいたらいたで良いことばかりじゃないわよねえ。
私もかぼちゃ頑張って食べちゃうかも(*´艸`*)
それにしても年配の人の作るカボチャってなんであんなにもれなく甘辛なのかしら。。。
貧乏人の子沢山家庭で長女はお母さん役もしなきゃだからね、色々鍛えられて今の自分がある。まぁ、色々損な役回りだけれどね、経験値は積めるよな。
そうそうみんな大変なんです!
学生時代、部活の先輩が「みんな、自分が一番大変だと思ってるからね」と言ったのをよく覚えてます^^
その先輩はめっちゃ気遣いができる人で温厚で優しい先輩でしたv
みんな自分が生きてくことでいっぱいいっぱいなんですよね;