ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

ヤングブラッズ。長い冬の終わり。やがてくる春。

おとといの夜中。

というか明け方…

自分の寝言で目が覚めた。

正確に言うと、途中からは半分覚醒して起きてる状態なのに口はまだ寝言を言っていた。



「アレクサ、佐野元春をかけて」
「アレクサ、さーのーもーとーはーる」
「アレクサ聞いてますかー」
「アレクサー」


途中で目が覚めてるのに、どうしても聞きたいから今かけてもらおうと頭の中で思っていた。寝ぼけていたのだろう。わりと大声だった。



ムキになって聞き取ってくれないアレクサに言っていた。



ちなみにアレクサは私の寝ている部屋にはない。



神経を使いすぎてつかれていた。


実は。

自分でも自覚があるほどコロナを怖がりすぎて精神的に疲れていた。
そしてよく眠れていなかった



夫の職場で何人かコロナの陽性者が出た。濃厚接触者も数人。

最近ではコロナ初期のような
コロナにかかったら村八分のような感じではないが
「ついに来たか…」と緊張が走った。


もしかしたら基準では同じ部屋にいた夫も濃厚接触者なのかもしれないが、保健所が忙しすぎて機能していないらしい。どうすればいいかの指示もこなければ もっと前に問い合わせた人にも返事がない。


夜の10時半に陽性だった人に連絡が来たりするケースもあり、保健所の方々も夜中まで大変なんだろう。今は連絡がないのも仕方ないのだ。

不安すぎる



夫は予防接種をしても毎年インフルエンザになるくらい流行りものに敏感だ。

長女が幼稚園の頃は手足口病をもらって最高42度が出て死ぬかと思ったし、水ぼうそうりんご病ももらっていた。

息子のセンター試験の時も夫のインフルエンザでヒヤヒヤした。同じく息子の修学旅行の前にも夫がインフルエンザになって息子に伝染した。

息子はその時かなり熱が下がらず、ぎりぎりで回復。医師と相談してようやくOKが出た。

完全にあきらめムードから行ける事になり、駅まで送る車内でスマホマツケンサンバをかけて歌っていた息子が昨日の事のように思い出される。



マジで勘弁して欲しい!また持ってきやがったと口には出せないが毎回思う。
病気を持ってくるなと思っても別にわざとやっている訳では無いから仕方ない。

そして今年は次女が高校受験。



男子はみんなそうだと聞くが
インフルエンザになるたび




もうだめ
ぐったり


という感じに毎回なる。なぜ男性はあんなに熱に弱いのだろう・・・

私はなんの病気もうつらない・・・なぜだ。

うちの次女。

今は全然問題なく元気だが生まれてすぐに心臓の手術をしているのでコロナはちょっと怖い。
おまけにアレルギーが強いし、迷走神経反射で採血時に倒れた事もありワクチンも見合わせている。

気が抜けない人なのだ。

とにかく厄介なことになって欲しくないが為に家庭内シェアハウス作戦で乗り切ることにした。

数日前にメラメラ燃えながら実質3kくらいの賃貸の我が家の極狭スペースを1人で模様替えした。

受験生の次女の部屋はそのまま。
部屋が暖かすぎると眠くなるのと足先が冷えるという受験生の要望でお下がりの勉強机を処分して今年からコタツ机を導入していた。
音楽はアレクサで聞き、スマホは持ち込まない。部屋から極力出ないようにしている。

アレクサは私の部屋から遠いこの部屋にあった。

夫の過ごす部屋にはコタツとテレビとヒーターを導入した。
タツの脇に布団を敷いて独身の一人暮らしに戻ったかのようにぐうたらしている。
手に届くところにリモコンも耳かきも爪切りも毛抜きも綿棒も全てある。

窓際に豆とハイボールウイスキーと炭酸水もある。
けっこう天国だろう。

それぞれが部屋でご飯を食べて夫がトイレだったり使う度に私が消毒している。
夫にコーヒーを運び娘におやつを運ぶ。
娘のアレクサから私のスマホにメッセージが入る。

牛乳が飲みたいです。

今持ってく。

夫からも

ハイボール飲むから氷〜

へーい

まるで夫がコロナにかかったかのような神経の使いよう。
ご飯をそれぞれの部屋に運び食べ終わると下げにいく。

自分が決めたしくみなのに疲れてきた。

本当の私は公園の乾いたベンチくらいならパンを落としても手で払って食べるくらいの神経をしているのだが随分と神経質になったもんだ。

日中は夫の独身気分部屋と、受験生の娘のカオスになっている部屋を掃除する。

でも上2人の子育てで母も学習した。
机のうえに散乱した物は触れてはいけない。

夫のコタツ周りはただのズボラだろうが、娘の机の周辺のぐちゃぐちゃにはちゃんと意味があるのだ。

そういえば昔。
修道院の95歳のシスターのところにヘルパーとしてお掃除に行った。
フランス語の辞書や紙が散乱した机を軽く拭いて斜めになった辞書やノートをきちんと向きを揃えた。

めっっちゃがんばってます。

「斜めになってる辞書はね、前回終わった状態のままにしてないと 次の時に思い出せなくなるのよ~。ぐちゃぐちゃに見えても意味があるからそのままにしてね。」

柔らかく笑顔で注意された時に、はっとさせられたものだ。あの時は本当に申し訳ない事をした。

子供の机も同じで、前回の続きでそのまま今日もやるんだから下手に綺麗にしてはいけないのだ。

連日、夫はコタツにもぐって横からうるさく話しかけられることなくテレビを満喫し、娘はひたすら勉強に精を出し、私はというと本を読むかYouTubeを見ることが多かった。

それにしても。

なんであんな寝言を言ったのか……

懐かしい曲とかガンガン聞いたからか。

それとも疲れていたからか。

とにかく夜中寝ぼけながら聞きたかった曲を日中聞いてみた。

佐野元春のヤングブラッズという曲。

同年代以上の人は聞いたことがあると思うが、若い人はたぶん知らないだろう。

1985年国際青年年のテーマソングで希望に燃えこれから新しい時代がくるという気持ちになる曲。

ゲリラライブの映像が当時の朝何回かテレビで流れていた。

新しい時代の幕開けを感じた曲。

"静かな冬のブルースに眠る
   この町のニューイヤーズディ”

この曲みたいな時代が、もう少しだけ我慢すれば来ると確信している。

ココ