ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

ギャラリー森山ゆうれい展、怖いもの見たさはかわらず。



 

 

 

 

私は、幼い頃、火葬場のとなりに住んでいたのだけれど、そこは相当古い建物で、待合室に気味の悪い掛け軸があった。


うすらぼんやりした絵で、まともに見れないくらい怖かったのだが、今になると、どんな絵だったか,思い出したくてたまらない。


お寺の地獄絵も、子供の頃すごく怖かったのだけど、なぜか見たくてたまらなかった。

 




「幽霊見たことある?」

 

 

住んでる環境がそうなので、同級生に飽きるほど聞かれた。
おまえんちで見た、という目撃証言もたくさん聞かされたけれど、実際には一度もお目にかかっていない。


たぶん本当に霊感があれば、あそこに住むことなんて、できなかっただろう。


 

そんな感じだったからか、見たこともないし、怖がりな癖に、なにか幽霊は身内のように身近な存在に思えた。

 

会ったことのないスターみたいな感じ。





身近に感じる幽霊。





怖いもの見たさで、何年も前から見たいと思っていたが、今まで一度も行けなかった毎年恒例の展示。






ギャラリー森山の「ゆうれい展」


最終日、ちょうど休みだったので、一人で行ってみた。





f:id:kanahebijiro272kun:20240826171655j:image

 

 

 

とても落ち着く空間。



 

懐かしい気持ちになる古民家を改装したギャラリー森山。

 

 

 

市内の寺院や個人が所有する、幽霊の掛け軸、地獄絵、ねぶた絵の絵師が描く幽霊がなどが、80点余り、毎年お盆のこの時期に展示される。


受付のお姉さんに聞いたら、撮影はすべて自由とのことだったが、気軽にカメラを向けて、ゆうれいが怒らないか、ちょっと心配になった。

 


以前バラエティ番組で、放送中に目が空いて、問い合わせが殺到した生首。
今日は、しっかり目をつぶっていた。



 

 

 

 

 

私が見ている瞬間に、私だけに分かるように一瞬だけ目が空いたらどうしよう。
ドキドキしながら見たが、ずっとつぶられたままだった。

ゆうれい画の他に、妖怪や、河童など、いろんなキャラクターも隠れていて意外にも、怖いだけではなく楽しい展示が多い。

 

 

f:id:kanahebijiro272kun:20240826171606j:imagef:id:kanahebijiro272kun:20240826171630j:imagef:id:kanahebijiro272kun:20240826232522j:image

 

f:id:kanahebijiro272kun:20240826171852j:imagef:id:kanahebijiro272kun:20240826171905j:imagef:id:kanahebijiro272kun:20240826171928j:image

 

 

 

 

夏休みだったので、大号泣している子供もいるのが、活気がありすごくいい。




一時間くらいウロウロして、何周も繰り返し見て回った。

油断して、生首の目が空いてないか、再び見に行ったが、ちゃんと閉じていた。

 

 

 

 

 




江戸から明治にかけて描かれた幽霊画は、
一つ一つの絵の迫力のせいか、幽霊なのに生命力のような物を感じる。

 

 

怖いというよりも、エネルギーを感じる絵画だった。

 

 


幽霊たちも、案外、毎年お盆の時期に自分達を供養しに訪れる人間たちを、楽しみにしているかもしれない。



長い年月を経て、少しでも、悔しさが薄らいでいたらいい。

 

 

 

 

 

 

 

f:id:kanahebijiro272kun:20240826180634j:image

 

 

 

 

そういえば入る前、ゆうれい展の入り口で、見終わって出てきたおじいさんが、

「おい、たんげ、おっかねがったぞ。ねっちゃだいじょうぶが?」

興奮気味に、話しかけてきた。

 

 


「やめとけ、きょうの夜、べんじょさ、いけなくなるぞ」

 

 

 

孫にでも言うような口調のおじいさんが、面白すぎた。

 

 

 

 

じぐなしな、じっちゃだな。

 

 

 

可愛すぎて、ニヤニヤがしばらくとまらなかった。



毎年怖がらせながら、来る人を笑顔にさせてくれる、幽霊たち。





来年も、会いに行きたい。








           ココ

 

 


www.youtube.com

 

 

3年前の映像です。