ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

母の歴史を俯瞰することからはじまる。

なぜいまそのはなし? 人には優しくありたいと、常に心から思っているし、他人には親切でいたくて実行している。 ところが困ったことに、自分の心の中には頑固なもう一人が住んでいて非常に冷酷で、短気な面がある。 それはまるで鬼婆と言った感じで、腹の中…

悪口という鎧をつけた母。

ききたくな。 毎日ご機嫌で過ごしたいが実際のところそれが一番難しい。小さい事に幸せを感じて淡々と生きればいいのだろう。 身の丈に合った丁寧な暮らしで口角を上げて姿勢よくうすく微笑みながら。 例えばさつまいもが美味しかったことが幸せでしたとブロ…

登りも下りも人生いろんな事があるなぁ。

この前、9合目からの登山をした。 8合目まで車で行き、そこからリフトで9合目まで移動。 残るはあと一合。 距離にして600メートル、高低差155メートル、約40分。 と、言われても正直よくわからない。 山の1合。 米の1合くらいの気持ちでいた。 だが、 そんな…

サイギサイギ、当たるも八卦だったのか。

昭和の女子高生はやけに占いが好きだった。当時私の住む田舎町より少しだけ都会の町で、手相がよく当たると評判の喫茶店があった。指が一本短くてちょっと怖いマスター。カレーを食べた客に頼まれるとサービスで手相を見てくれるという店だった。インベーダ…

母との家出という名の汽車の旅。

母は私を連れて何度か家出をした。遠いセピア色の思い出。 決行は夜明けと共に。 毎晩家に帰らず酒を飲み歩くような父だったので当然けんかも多かった。でも「父が帰らない夜」というのは我が家にとって普通の日常だった。普段は父不在のほうが、何の問題も…

親子はお互いを傷つけ心をえぐりながらしか生きられないのだろう。

母方も父方も共に祖父は長生きだった。 幼い頃はよく分からなかった。 母方の祖父は何事にも厳しく怖かったようだが私にはいつも優しかった。祖母は母がまだ小さい頃亡くなり後妻さんがいた。私は大人になるまでその人が自分のおばあさんなのだと思っていた…

山のような料理と母親のきもち。

月餅を30個も作った。月餅を作るのは今月これで3回目だ。前回までは1回で10個だったが、毎回好評ですぐなくなった。「美味しい」珍しく夫が言った。もう飽きてるかもしれないのに作っている。ぐるぐる考えながら。 最近。夫は三叉神経痛とやらで、時々頭痛が…

田舎娘の恥ずかしい若気の至り。

誰にでも後悔している事が1つくらいはあると思う。普段は忘れていてもなにかの拍子に思い出すと、「あーあ」とため息が出る出来事。 高校3年の秋 田舎から都会に就職試験を受けに行く事になった。 夜8時に出発する高速バスで早朝には品川に着く。そして試験…

好き勝手にしゃべる事は最大の娘孝行、母孝行。

しんぱいしすぎた。 私は欲張りだった。気負いすぎていた。それに気が付くのに何年かかったのか。 面倒な自分のこころ。 少し前。濡れてしまったアンパンマンくらい力が出なくなった。 それはわりと急にそうなった。 一か月ほどの間。朝に家族を家から送り出…

つきまとうあの頃。豊かになることへの罪悪感。

幼い頃はあまり豊かでないほうがいいこともあると思う。数日前に我が家は引っ越しをした。結婚してから10回目の引っ越しだった。転勤が伴わないで引っ越す時もあったので趣味だろうと言われたこともある。 今の前の物件は立地条件を優先しかなり古かった。20…

嫌でも似てくる母と娘の考え方

悩む理由は人それぞれで、悩みの前では皆自分が主役だ。なにで悩もうがご自由にである。 切羽詰まった感情。 私は30代で鬱病と診断された。きっかけは身近な人の不慮の死だった. そこから自分のありとあらゆることが嫌になった。頑張ることもむなしく感じま…

ばあさんにだって青春のひとつやふたつ。

気を抜いて歩いていると建物のガラスにイケてない疲れたババアがいた。それが自分だと気づくとがっかりする。もうすこしイケてるつもりだったのに。 きちんと理解するべき現状。 娘達にとって50代の私は ”旬を過ぎたオバサン"にしか見えてないんだろうと思う…

しつこい。思い出しては怒る母。つまらない事こそ許せない。

突然何かのきっかけで嫌な気持ちになるスイッチ。 嫌な事があった時の季節とかその匂い、言葉などで一気に嫌な気持ちが再現されるのだ。わけの分からない急なテンションの低下や突然の不機嫌は女の場合だいたいそれだろう。 私にも幾つかスイッチがあって、…

いつか来るであろう日。

私は祖母を知らない。母の母が12歳の頃、父の母は27歳の頃にそれぞれ亡くなったらしい。母は、「片親育ちだから私はかたわなのよ」とよく言っていた。幼い頃の私はその意味はよく分からなかったがなんとなくネガティブな気持ちになった。 祖母はとても美しい…

自分はみんなに笑われているのか?母のことば。

いい加減忘れればいいのに。記憶というのは相当にしつこいものだ。 人の目ばかり気にしている母。 母は常に世間の目を気にして暮らしていた。「みんながお前のことをわらってたよ」「人にわらわれないようにちゃんとしなさい」母の口からこのような言葉が多…

つまらない愚痴悪口。聞いても言っても晴れない気持ち。

うんざりしながら聞いている誰かの悪口。母親はこんな顔をしていたんだなと冷静に眺める自分。昔はもっと楽しく過ごせたはずなのに。歳を重ねるというのはこんなにも重苦しい悩みが増えるものなのか。 お土産はふこうな話。 母は不幸な話が好きだ。どこかの…