このふるあずきはやぐ寝ろ!
幼い頃何度言われたかわからない。
誰が考えたことば?
東北地方で夜更かしでいつまでも寝ない子どもの事をふるあずきと言った。
今でもこの方言を使う人はいるのだろうかというくらい昔聞いた言葉だ。
古いあずきは硬くてなかなか煮えない。
『煮えない』が、
にえねぇ→ねねぇと
変化したらしいが、なにそれマジかと思う。
これを言われる時は兎に角、親の口調が荒く非常に責められている気持ちになった。
確かに夜更かしは褒められた事じゃないけど、昭和のお小言は全てが命令形だ。
モヤモヤするオープニング曲と共に土曜ワイド劇場なんかが始まる時間。
どさくさ紛れに起きて居間で夜更かしに参加しようものなら、大声で言われる。
『いやいやいや、こりゃあねねぇわらすだ。
ふるあずぎが!
はやぐ寝ろ!このー!』
見たいのに・・・
鉄拳が飛んでくる気配すら感じ、布団に逃げ込んだ。
そして夜更かしは大人になってもいまだに治らない。
寝ればいいのにうだうだと居間にいる。
たった今もそうで、眠くてたまらないのに考えもまとまらず目がしょぼしょぼで起きている。
早急に今日解決しなければならない出来事などないのに。
いつもそうなのが、夜のうちになにか有意義な事ができそうな気がしてしまう。
寝るのが勿体ない気持ち。
最近ついつい夜更かししてしまう癖や心理に
リベンジ夜更かしとか報復性夜更かしと名前がついたらしい。
日中の生活に満足していないから就寝を先延ばしにするという理屈らしいが、何にでも名前をつけるのが余計なお世話だと思った。
でも確かにこれは当たっているようにも思う。
明日からは
まじで
9時に寝るような生活にしたいんです。
私ははやく寝たいのです。
5時起きなのにいつも夜更かしする癖をやめたいのです。
こんな風に思って毎日ふるあずきをやっている。
小豆といえば。
全然関係ないのだけど、あずきと言えばゲゲゲの鬼太郎に登場した
あずきとぎとあずきはかり
という妖怪がめちゃくちゃ好きだ。
2人とも悪気のない妖怪で可愛い。
アズキトゴウカヒトトッテクオカ
って歌いながらあずきを計ったり研いだりするが、人を食った事はなくめちゃくちゃ気が弱い妖怪だ。
あずきと言えばあんこはつぶあん派だ。
夜の思考はとりとめもない。
ふるあずきから早く寝るあずきになりたい。
早寝ができる方法を夜も寝ずに考える毎日。
ココ