ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

何が食べたいか決められないおばさん。

あれをたべたい。



 

 

 

 

なにかやってみたい趣味とか、スマホ格安SIMを違う会社のに変更するとか、利便性を考えて引っ越しとか、普通は熟考してからやるようなことに限って、あまり深く考えず決めてしまう。

めんどくさくないの?と驚かれるが、どちらかというと好奇心の方が先に立つ。

 

そういう事に関しては失敗を全く恐れない。




それなのに、飲食店でメニューを見て、何を食べるのか決めるのが大の苦手で、いつまでも悩む。

 

 

 

 

例えば職場でお昼に何か食べに行って、ごちそうするから選びなさいと言われても、ほかの人が何を食べるか聞いて、「じゃ、私もそれで」と乗っかってしまう。



 

自分でも呆れるくらい優柔不断で、メニューを見ながら、どれも食べたいような気がするし、どれであってもしっくりこない気がする。

 


なんでもおいしいと思う貧乏舌なので、本当に何でも良い。

しまいには思考停止状態になり、わーんどうしたらいいんだと、あぶら汗が出そうなくらい焦り、決まらないまま、決まりましたと言う。

店の人が、注文を取りに来てから、それまで考えていなかったような料理名を、突然口走り自分でもびっくりする。



 


それは、お昼のお弁当を買いに、コンビニやスーパーに入った時も同じことが起きる。



以前、仕事の昼休憩で、何が食べたいか分からず、何分も店内をブラブラ悩んだ末、ようやく弁当をぶら下げてお店を出たら、一緒に働いている男の子が、律儀にも出入り口でずっと待っていて、しまったと思った。

 

てっきり先に車で食べているかと思い、今度から待たなくていいと言ったのだが、結局車の中で、ひざにお弁当をのせて、食べずに待っているのだ。

 

自分が若いときは、たぶんここまで人に気遣い出来ていなかったし、今の若者は本当に謙虚で優しい。


それ以来、絶対待たせないように、昼だけは買うものを決めて、

シーチキンのおにぎり。
豆パン。
OIKOSとか、ソイジョイでタンパク質摂取。

 

だいたいこの辺でルーティーン化しているが、実は豆パンもシーチキンおにぎりも、そこまで好きではない。

豆パンの中のマーガリンで、決まって食後胸がわるくなるのだが、悩み出すと決まらないのでこれにする。

 

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完全にコスパ重視。

 

あと、午後に眠くなりたくないので腹一杯食べない。

 

 




こういう単に腹を満たす為の食事ではなく、大好物でめちゃくちゃ食べたいものって何だったろうか。



最近は夏バテで、食欲がなくて豆腐ばかり食べている。


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飽きるまで食べ続けるつもりだ。

 

 

 


二度と食べれないと思うと食べたい。

 



ほんの数年前までは、全くそんなことがなかった。






ここの喫茶店ではスパゲッティバジリコ。
ここの街中華では木耳と卵の炒め物とか。
ここの洋食屋ではエビドリア。
和食のあそこは、かつ鍋定食。

 


いくつか、お馴染みの物が決まっていたりもしたし、食べたい物もすぐに選べた。


洋食屋のドアを開けて、厨房からするバターを炒める香り。


高級じゃない、いつも行く、街中華。

 

 

外食のワクワクは好きだ。

 

 

 

 

 

そういえば、30年以上前に横浜で、酸っぱくて辛くてとろみがあって、豚肉や木耳が入っていて、めちゃくちゃ熱い料理を、毎週のように食べていた時期があった。

 

今となっては、横浜のどこだったかも、何もかも分からない。


店主が中国の人で、ニコニコしていて、職場の上司が車で連れて行ってくれたのだけど、もう店も存在しないだろう。

釜利谷地区だったか、港南区だったか、どこだったかもはっきりしないので、いくらググっても出て来なかった。

すごく残念だ。


あれを今食べれるなら、嬉しくて泣いてしまうかもしれない。

 

 

高いお店ではないが、いつもの同じ味を、飽きもせず食べに行く、あのワクワクした感覚が懐かしい。



コロナ禍を経て、昔行った店がグーグルマップで閉業になっているのを見る事が、この頃多い。


 

 

脱、けちけちおばさん。

 

 

 

最近では、一人で出かけてお腹が空いても、自分だけのランチに出す1000円に躊躇して、結局入れない。


店を検索して、いくつか口コミを読んでるうちに、悪い評価を見つけたり、逆に良すぎて混んでいるだろうなと思うと、一気に面倒になる。

 

 

結局、ドトールかマックのような、長居できる安いチェーンで済ませる。
マックなんて、テーブルでスマホからオーダーできるので、なにもしゃべらなくても完結するのが便利でクセになる。

ドトールのアイスコーヒーで充分美味しいと思うし、田舎のドトールは、いつも空いていて居心地がいい。

 

入る前から店の評価を見て、失敗したくなさすぎるのは、主婦の感覚なのかもしれない。




これが子供達と一緒だったりすると、なんの躊躇もなく挑戦できたりする。



 

 

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この土地に越してきて3年目。


カフェや喫茶店の多い街だ。

 

 

 

当初、お気に入りの店を見つけるつもりだったが、いまだ見つかっていない。




そういえば違う土地にいた10年くらい前、フルーツパフェとか、ガトーショコラとか、おしゃれな店とか全然行きたくはないが、そんなに行きたいなら行こうかと夫に言われ、その言い方がなんか嫌だと車内で口論になった。


あと1分で店に着くのに、結局やめて引き返した事があった。


しぶしぶ付き合う感120%。





夫にとって激務の中の、唯一の休日。
女どもがたむろしているおしゃれ喫茶なんて行かず、家にいて、思う存分ぐうたらしたいはずだった。

 



そういう所こそ、一人で行けばよかったと、今なら分かる。



今、その町にサークル活動でしょっちゅう行くので、今度リベンジに、その喫茶店に行ってみたい。

 

 

 

 

 

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子育てが落ち着いたら、食べ歩きにも憧れる。

 




孤独のグルメみたいに、直感で店に入ってみたい。



ネット検索という手段がなかった20代。

青春18きっぷで旅し、失敗したらどうしようなんて考えずに、限界に腹が減って食べた、どっかの駅の立ち食いソバ。



手持ちのお金で買える食べ物を選び、むさぼるように食べた。




何を食べようか分からないなんて、そんな余裕もないくらい腹を空かせて、足が棒になるくらい歩き回り、むしゃむしゃ食べる。





あれを、久しぶりにやってみたい。

 

 

 

 

 

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