ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

やっと。会えた!

 

 

 

 

 

やっと実現したそのお茶会。

テーブルを囲んでお菓子を食べながら飲み物を飲む。

 

うわぁぁすげー嬉しいんですけど!

その最中に信じられなくなって

フワフワした気持ちになりながら過ごした。

 

 

 

長かったもどかしい日々。

 

 

コロナになる直前。

同級生の男子が倒れ体に不自由が残ったと知らせがあった。


その少し前の夏の終わりに、友人とそいつの噂をしたばっかりだった。

 

私は生まれ育った地元とはとんとご無沙汰していたし、お盆やお正月であっても同級生と集まるなんてことのない数年間を過ごしていた。


友人と何かのきっかけでラインで連絡を取った時、そろそろ会っておかないと本格的にババアになってしまうので、少しは可愛げのあるうちに本気で冬あたりに集まってみないかなんて話になった。

あいつは今どこにいるかなんて色々な人のうわさ話をした。
その時いつも参加率の高い男友達の話になった。
いつも美味しそうな東京の居酒屋をSNSに載せていて楽しそうだった。
なんて羨ましい、冬には帰ってくるのかしらと気になりだした。


「連絡をとってみるね」
「今年の冬は集まるよ」

そんな会話をした数か月後に聞いたショックな出来事だった。




 

 

 

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2019年の11月。

ラインで噂話をしていた女友達と病院のある街で待ち合わせた。
寒くなりかけの時期だった。
いつもつるんでいた男友達も関東から飛行機で飛んできた。
そしてお見舞いに行った。



また来るからと病室でしつこいくらい言い、
病院を後にしてからの帰り道、景色が灰色に見えた。

3人で帰りにファミレスに寄った。

 

 

内心は3人ともショックで悔しくてしょうがなかったがカラ元気で会話をした。



なにができるか?

 

「とにかく何回も病院に会いに行こう」

そう話し合ったのに、すぐにコロナ禍が始まった。



それから月日が流れ、退院して自宅に戻ったと聞いた後も

「そろそろ行けるか?」

グループラインでそんな会話がでるたびに、コロナの第〇派がはじまる。



気がついたらあっという間に2023年になっていた。





 

それぞれの考えがあってみな真剣だった。

 

 

今年のお盆の八月十四日に高校の同窓会があるけど行ける?
友人から連絡があった。


学年全員8クラスまで声をかけてやるんだって。



お盆かぁ。

 

 

 

 

同じ頃グループラインに、4年前一緒にお見舞いに行った男友達から連絡がきた。




 

同窓会に連れていきます。
当日一人でも多くサポートしてください。
トイレも確認しました。
ドクターの許可も取りました。

 

 

 

 

まるで昔に戻ったような感覚



50代にもなると、お盆は家の用事やらでなかなか忙しく
残念ながら私も友人も同窓会には参加できなかった。


サポートも出来ず申し訳ない気持ちでその日は過ごした。




1か月ほどたった9月のなかば、病室で会ってから数えると約4年ぶりに女3人で遊びに行った。

 

一緒に病室を訪ねた友人と、あと1人は同窓会に参加した友人。

高校時代から20代とよく遊んだ仲間だった。


コロナのせいで会えなかった人との再会が、今年はこんな風にあちこちであったのだと思う。



少しドキドキしながら部屋に入る。
車椅子の上だったけど、病気になる前と変わりのない顔で笑っていた。

おっすーひさしぶりって感じだ。

 

お姉さんが出してくれたお菓子を食べながら、同窓会の時の写真をみんなで見た。
2019年に病院で会った時はあまり笑わなかったけど、あれが嘘のような満面の笑み。



写真を見ながら

誰やこのおばさん?
え?待ってこのちょっと髪がさびしくなったおじさんが
まさかあのイケメンだったあいつ?ショック!
え?もしやおめーさんはこの女の事めっちゃ見てるけどタイプ?


次から次とエンドレスに出てくる女3人のやかましい感想を聞きながら、腹を抱えて笑っている。


しまいには卒アルを出してきてもらい
どの女が好きだったか白状させたりした。

 


なんだ私じゃなかったのか。




30年以上前の話で全員が笑っている部屋の中。


帰る頃、外は大雨だったけど晴れやかな気持ち。
車の中に戻ってもずっと嬉しい気持ちは続いた。




きっと今までの4年間、ものすごく頑張ったのだろう。
お姉さんも家族も、そして何より本人が努力したのだろう。

 

コロナ過で家族でさえもタブレットでしか面会できなかったり
辛いこともたくさんあっただろう。

 

 

 

実は。

 

 

 

同窓会の前

同窓会に連れて行くというラインの連絡を見ながら、ネガティブな事ばかり考えていた。
次から次と心配が尽きなくて、これまた家の用事で同窓会に参加できない友人と色々な話をした。

感染対策は?
数十年ぶりに再会する同窓会にいきなり連れていくって.,
果たしていいことなのだろうか?

疲れるのではないか?




大丈夫かな?




当日。

50代になってからの同窓会は結局いろいろ忙しい年代なので300人以上いた同級生の中で、こじんまりと40人くらいの参加者だったようだった。

 

それでも日本中あちこちから数十年ぶりに帰省した人もいたようだ。

数分後には高校生の頃に気持ちが戻って、なんの違和感もなく話せたのが不思議な気持ちだったと参加した別の友人が話していた。



同窓会の写真にはたくさんのおじさんとおばさんが笑顔で写っていた。

それを見ると当たり前だが自分も歳を重ねた事に気づく。

 

それぞれが高校卒業後に色々な経験をして生きてきたのだろう。

 

その場では現実を少しの間忘れ過去に戻れる同窓会。


車いすに乗った友人も、どの写真の中でもみんなといい顔で笑っている。

 

 

なにも行く前から色々な事を想定して心配する必要などなかったようだ。





それにしても今回は男の友情と行動力を見せつけられた。


確かに、考えるより行動するのは昔からそうだった。

 

昔、田んぼの真ん中の小屋で夜中に集まってバカなことをしていた男子たち。

酔っぱらって騒がしい若造だった男たちが数人で、いとも簡単に連携して同窓会に連れていくということをやってのけた。







かっけーな。
すげーな。

大人になったのだな。



とっくに大人という年齢になっているのに、今さらそんなことを心から実感した。

 







               ココ

 

 

 




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