ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

溜めないくらし。

せっけんが好きだ。
石鹼と漢字で書くよりひらがなで書きたい。
せっけんの優しさはひらがなのほうが合っている気がする。

ちょっと何を言ってるか分からないと言われそう。


なんでも溜めちゃダメ。

寒くて出かける気がしない日は少しずつ年末に向けて掃除をしている。
今年はあまり汚れをためこまないようにしていたので掃除も楽ちんだ。
そもそも狭い賃貸なので、大掃除と言ってもやる場所も少なく
これならば将来も掃除が楽でコンパクトな住まいがいいと思ってしまう。


去年の今頃は、春に引っ越すことが分かっていたので退去の準備も兼ねた大掃除をしていた。
やはりため込んだ汚れは大変だ。
分かってはいたのだ。

落とすのに苦労するのはたまった体の脂肪と同じだった。



ヘルパーの時はさも綺麗好きのようにきびきび掃除をして
ヘルパーさんの家はきっとピカピカなんでしょうね?
と言われていたがとんでもない。



家事はまず
飯が優先。
洗濯は必須。
片付けも好きだからまあまあやる。
ほうきで見える埃をはいて一見綺麗。

明日に備えて寝なきゃ。
細かいところは休みの日やろう・・・

休みは明日に備えて休もう。
結果。

やってないカオスな場所はけっこう多かった。



こまめにやればエコでかんたん。

今年は引っ越しをした。
築年数はけっこうあるがリフォーム済み物件だったので古いけど綺麗で水回りなんてピカピカ状態。
せっかくだからこれを維持したい。
4月に心に決めて生活をスタートさせて約8か月。

ピカピカまではいかなくともけっこう守れている。


退去時にくらくらしながら手袋必須の強い洗剤を使ってやった掃除。


あれは2度とやりたくない。
それが今のモチベーションになっている。



いい機会なので全部ではないが家の洗剤をナチュラルなものや、せっけんにしている。
アトピーの息子がいた頃は、掻きむしるので頑張ってお高い無添加洗剤を使っていたが
今回はそこまでではなく普通に手に入るものものでスタートした。

油汚れがひどくないグラスや茶碗は固形せっけんで洗っている。
純せっけんやふきんせっけんと言う名前で100円くらいで売っていて成分の90%がせっけんのみ。
下着は固形のウタマロせっけんで洗ってから粉せっけんで洗う。

二層式洗濯機に粉せっけんと少しのお湯を入れて勢いよく回しながら水を足すとモコモコの泡が立つ。
そりゃーもうものすごいアワアワになって見てるのが楽しい。
私はこれが好きでわざわざ二層式を使っている。
いろんな洗剤を使わずともスッキリ真っ白になって気持ちがいい。

フライパンや油たっぷりの皿もウエスで拭いてから、熱いお湯をかけて油を落として下準備する。
それから洗うとせっけんでもいけるし食器洗剤も数滴たらすだけでいける。

排水溝掃除は重曹をかけてから酢をかけると実験みたいに泡が出て面白いし
焦げたりくすんだ鍋も重曹を入れて沸騰させて鍋が冷めてからこすればピカピカになる。
ついでにふきんやタオルを煮洗いすれば匂いも取れる。


重曹やセスキや固形せっけんやスポンジ。
たいていのものは100円ショップに行けば揃うので、節約にもなっている。

ほんとちょっとでも排水溝から流すものを自然なものにできると
なんとなく嬉しい。

もしかしてやばい価値観なのか。

東北のわが県では捨てることをなげるというのだが、我が家でウェスの事を
使い終わったらなげていいぞうきんを略してなげぞうと呼んでいる。

子供が小さいときは
テーブルにちょっと何かおかずを落とした
ほじほじして手に持っている鼻くそをどうにかしたい。
牛乳をこぼした
これらはすべて目ざとい私によって

「もったいないからティッシュを使わないでなげぞうを使って」

そう言われて子供たちは育った。

よれよれの夫のパンツでさえもなげぞうにして玄関のたたきを拭いてから捨てている。
いらなくなったすべての布に最後の仕事をさせてから捨てたい。
暇さえあれば古くなったシャツやタオルをはさみで切ってなげぞうを作っている。

昔。

半端な布でシュシュを作るのにはまっていた。
たくさん作っていたが、夫の古くなったチェックの可愛い柄のトランクスで作ったときもあった。

もちろん股の部分は使っていないしなかなか可愛い作品が出来た。
何の布で作ったか知らない友人には、ものすごく可愛いと褒められたりした。
でも残念ながら娘たちは小さい頃ショートカットだったのであまり使わずに
お人形の髪につけたりして遊んでいた。

そして実はこのパンツでシュシュを作った話。
あるラジオに投稿したら、番組内で読まれたことがあった。
パーソナリティの川島明さんは読みながら
この人はやばいおかんですねと言って笑っていたので、やはりやばいのだろう。


もしかして世の中で夫の使い古したパンツなんて汚くておぞましい布なのかもしれないが
所詮洗った布だと思えば私はまったく気にならないタイプだ。

そう考えると我が家はあんがい夫婦仲がいいのかもしれない。



「よその家ってめっちゃティッシュペーパー使ってびっくりするわー」

こんな風に暮らしたおかげで子供たちは口をそろえてこう言う。
ティッシュをガンガン使うことに罪悪感を感じるようだ。

家を一歩出たらおかしな人と思われないように、ちゃんとティッシュを使えばいい。
そして独り立ちしたらあとはおかしなおかんの価値観は捨てて
自分の稼いだお金で好きなように自由にすればいい。

でもちょっとだけ思う。

紙を粗末にするのがもったいないっていう感覚が身についてくれたらそれは無駄ではないはずだ。
資源にも自分のお金にも役に立つような気がする。




あとは、
なげぞうは我が家だけの言葉なので何のことか誰にも通じない。
人前で鼻くそと言うのもハシタナイ。
よく考えると私はろくなことを教えていない。

そして変わったことばかりやっていても、全然怒らずにのんびり家にいさせてくれる
夫には感謝しなければと最近は思っている。

                     ココ