ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

溜めないくらし。

せっけんが好きだ。石鹼と漢字で書くよりひらがなで書きたい。せっけんの優しさはひらがなのほうが合っている気がする。 ちょっと何を言ってるか分からないって言われそう。

休職して家にいるので、過去記事をリライトしようと2年前の記事を読んでいたら、こんな書き出しで、掃除の話を書いていた。 大掃除をしていて、汚れを溜め込んだら面倒だから、溜めないようにしたいと書いていた。

築古だが、リフォーム済み物件に引っ越したばかりだったので、なんとか綺麗な状態をキープしたいと宣言している。

固形せっけんで茶碗を洗ったり、排水溝から流すものを、自然なものにできると嬉しいなんて言い、セスキで掃除していた。

あれから2年。 固形せっけんはずっと使っているが、セスキは使い切れていない。

今は、衛生用品の会社にいるので、汚れ落ち抜群の自社の洗剤も使っている。 そして、残念ながら入居時の状態はキープできていなかった。

ブログは、日記のようで、面白い。

自分の矛盾や変化も記録できる。

東北のわが県では捨てることをなげるというのだが、我が家でウェスの事を、使い終わったらなげていいぞうきんを略して「なげぞう」と呼んでいる。

これは方言ではなく、完全に私の作った言葉だ。   

子供が小さいときは、テーブルにちょっと何かおかずを落とした。 ほじほじして手に持っている鼻くそをどうにかしたい。 うっかり牛乳をこぼした。

これらはすべて、

「もったいないからティッシュを使わないでなげぞうを使って」

と、言っていた。

よれよれの夫のパンツでさえもなげぞうにして玄関のたたきを拭いてから捨てている。

いらなくなったすべての布に最後の仕事をさせてから捨てたい。

暇さえあれば古くなったシャツやタオルをはさみで切ってなげぞうを作っている。

ぞうきんを洗いたくないので、これさえあれば、掃除のハードルが物凄く下がる。

炒め物のフライパンなんかも、拭いてから洗うとスポンジが傷まない。

とにかく楽をしたくて、なげぞう生活をしている。

実は最近、過去一番に掃除にハマっていて、特に拭き掃除をすると気持ちがすっきりする事に、今さら気がついた。

北国の年末は寒すぎるので、暖かいうちに窓を拭こうと思ったのから始まって、家じゅうのドアや壁、換気扇や水回りを水拭きした。

バケツの水にセスキを溶かして、なげぞうを使いまくり拭いては捨てる。

玄関のたたきと、トイレは毎日掃除するようになった。

普段、掃除の仕事をしていながら、自分の家はけっこういい加減だったのだと、汚れを見るたびに反省している。

綺麗にすると、家も喜んでくれているような気がする。

この感覚は、ほんとに心から実感していて、掃除には不思議な力がある。

娘たちにこの話をすると、「お母さん、またなんかスピってる」と言われているが、 本当に、明るい未来しか見えない。

やっぱり、掃除の力はすごいと思う。

なげぞうで、家の中をごしごし拭いて、ポイポイ捨てる毎日。

昔、娘が小さかったころ。

半端な布でシュシュを作るのにはまっていた。 たくさん作っていたが、夫の古くなったチェックの可愛い柄のトランクスで作ったときもあった。

もちろん股の部分は使っていないし、なかなか可愛い作品が出来た。 何の布で作ったか知らない友人には、ものすごく可愛いと褒められたりした。

そして実はこのパンツでシュシュを作った話。

あるラジオに投稿したら、番組内で読まれたことがあった。 パーソナリティの川島明さんは読みながら、この人は、やばいおかんですねー。と言って笑っていた。

もしかして世の中で夫の使い古したパンツなんて汚くておぞましい布なのかもしれないが、所詮洗った布だと思えば私はまったく気にならない。

緑や黄色のチェックで、それはそれは可愛いシュシュだったが、娘たちは幼い頃ショートカットだったので、結局あまり使わなかった。 そしてどこを探しても出てこない。

そういえば、数年前にマスクを作っていた時も、家じゅうの布を探し回った。 さすがに、パンツはマスクには出来なかったが、本人なら、パンツのマスクもいけんじゃないかと思ったが、作ったら使っただろうか?

その時のマスクも、今回掃除に使ってから処分しようと思う。

マスクを縫いまくっていた頃も懐かしい。

 

「よその家ってめっちゃティッシュペーパー使ってびっくりするわー」

ケチな母ちゃんの影響で、子供たちは口をそろえてこう言う。 ティッシュをガンガン使うことに罪悪感を感じるようだ。 家を一歩出たらおかしな人と思われないように、ちゃんとティッシュを使えばいい。

そして独り立ちしたらあとはおかしな母ちゃんの価値観は捨てて、自分の稼いだお金で好きなように自由にすればいい。

でもちょっとだけ思う。

紙を粗末にするのがもったいないっていう感覚が身についてくれたらそれは無駄ではないはずだ。

あと、なげぞうは我が家だけの言葉なので何のことか誰にも通じない。

自分の城。

なげぞうで、ピカピカ綺麗にするのも楽しいと、いつか気づいてくれたらいいなと思う。

           ココ