ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

そろそろやめようと最近思ったこと。

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私は小さい頃からいつもパタパタしていて落ち着きがなかった。
50代なんてもっとしっとりした大人の女になってると思ったら全然だった。

 


このままいくと腰の曲がったばあさんになっても落ち着かずにバタバタしているかもしれない。


その年になってバタバタできる体力があるならそれはそれで幸せな気もするが。

 

 


衝動をおさえられない。

 

 

 

よその家はどのくらいの頻度で部屋の模様替えをするのだろう。


きっと一戸建てだったら家を建てた時からほとんど家具の場所は変わってないか、季節が変わるときにラグとかこたつとか出すタイミングで少しだけ位置を動かすくらいだろう。


テレビだってソファーだってお馴染みの場所があって、だからこそくつろげる我が家ってもんだ。

きっとそれが普通だ。

そうだよなあと書いていても思う。

 

 


そう考えると私はやっぱり異常かもしれない。

 

もう自分でも怖いくらいしょちゅう部屋の模様替えをしている。


休みの日にテレビに日が当たって眩しいのが気になったりするとおもむろに向きを変えたり、ソファーが急にしっくりこなくて移動したりする。

そんなに重厚感のある重たいものじゃないから一人でサクサクできるってのもあるのだけれど、よくもまあこんなめんどくさい作業を何回もやるもんだと自分でも呆れている。

友達が家に来ると、前もこうだったっけ?と必ず聞くし一人暮らしの長女が帰ってくると今回はこの配置なのねと半笑いで言う。

 

過去に遡ってみると模様替えは産後だろうが病み上がりだろうが、6連勤が終わってくたくただろうが寝不足だろうが関係ない。

疲れている時こそむしろスイッチが入ったりする。


そもそも転勤族で社宅だったり狭い賃貸で暮らしているのだから、どうやったって何かしらの不満は出てくる。

テレビやソファーがどっちを向いていようが正直、大差はないと頭ではわかっている。

でも唐突に沸き起こる模様替えの衝動を毎回押さえられない。

 


夫なんてもう私の行動に慣れっこで、家に帰ってきて色々な物の向きが変わっていてもなにも気がつかずにソファーめがけて歩いてくる。

 

何日か経ってから

「あれ?ソファーって前からこうだったっけ?」

なんて言う。

興味がないのだ。

 

ついでに言うと夫は私が髪型をロングからバッサリ切ったりグリグリにパーマをかけて劇的に変わっても数日気がつかなかったりする。

 

びっくりするくらいわたしと正反対なのだ。

 

 

 

 

 



私は若い頃、しょっちゅう髪型を変えていた。

 

食べ物屋さんでバイトした時、そこの主人に飼われていた犬がいて私が髪型が変わるたび
誰だおまえは!という感じで吠えていた。


昨日まで仲良くしていたのに髪型ひとつで誰なのか忘れて威嚇してきた。

ふり出しに戻り、また犬との関係を一から築いていった。

 

夫はあの犬とは対照的で髪型が変わっても全く変化に気がつかない。

 

全体像で認識しているのかもしれない。

 



変化にいちいち反応するほど夫は暇ではないのだろう。

 

 

 


私の模様替えの癖はちょっと病的だと自分でも自覚がある。

以前、同じような人が世の中にいるのか気になって調べたことがあった。


片っ端からネットを見ていたらヤフー知恵袋にこんな相談があった。

 

Q  母が頻繁に家具の配置を変えて家が落ち着きません。

やめて欲しいと思っています。
こんな母は何かの病気なのしょうか?

 

読んだ瞬間まるで私の事なのでドキリとした。
え?やば!
もしかしてこの質問をしているのは我が家の子供たちの中の誰かではないかしら?
そう思うくらい同じだった。

 

 


ちなみにベストアンサーは


心が一ヶ所に落ち着かない人なのです。
何かしていなくては不安なのかもしれません。
ストレスがたまっていて、模様替えをして現状を変化させることで安心しているのでしょう。
強迫性障害のような気もします。


と書かれていた。

 

 

なんだって⁈というアンサーだが、同時になるほどと思った。

 

人間なんて誰もが変な特性を持っているのだろう。

 

ほどよく活かされると長所だし、度が過ぎるとこんな風に病名がついてしまう。
なにごとも馬鹿みたいにやり過ぎるからよくないのだ。

 

私の模様替えだって、ほどほどならば整頓好きな人で済んでいるだろう。


 

今まで自分のことをここまで分析出来なかったが、知恵袋のベストアンサーを読んだら物凄く納得出来た。

 

 

 

模様替えは毎回今より良くなるような感じがして移動を始める。
そして終わると毎回、
「なんてすばらしい、これぞベストな配置になった」と満足する。

 

 


メリットはしょっちゅう動かしているので家具の下に埃が溜まる暇がない事くらいだ。
動かすたびにいつも拭き掃除をしている。

でも本当はいい加減やめたい。

ずっとそう思っていた。

 

 

コロナの功罪か。

 


最近、しんどいコロナになって天井を眺めながら一週間くらい隔離生活をした。
なにしろ背中も腰も頭も痛いのだから何も出来ない。
夫がご飯を作り、娘が茶碗を洗いそれなりに協力して生活する音が隣から聞こえていた。

喉が痛くてしゃべる気力もなくてひたすら寝ながらふと頭の中で感じた。

家がいつもより落ち着いている。



私の生活音がないだけで、家のなかがとても規則的になる。
家具だって私に動かされる可能性がないのでなにか安心してそこにいる感じがした。

 

 

人も物も全員にとって落ち着ける日々。



ガチャガチャした私が寝込むだけで部屋にゆるりとした時が流れた。


 


食べて片付けてやらなければならない最低限のことをしたら、あとは寝心地のいい布団でゆっくり寝れたら充分だ。

 

 

 


テレビやソファーの向きを変えたり、生活を複雑にしているのはなんのことはない私だった。



 

 


動けなくなって気づいたのは、良かったかもしれない。

 

 

 

 

もう金輪際模様替えはしません。

 

 

 

突然の衝動が沸いてきても、もう次の引っ越しまで模様替えをしないとひそかに心に誓った。


何か集中できる事があればと思いながら

家の掃除をしていたら前に面白半分で買った写仏のノートが出てきた。



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本当は仏像をなぞるノートなんだけど、長女が派手な色を塗ってお釈迦さまがめちゃくちゃポップになっていた。

 

長女のこういうセンスは見習いたい。

 

 

模様替えの衝動がでてきたら、仏像を可愛く塗ろう。

これで少しは落ち着けるだろうか。

 

 


ちょっとバチ当たりな精神統一な気もするがたぶん慈悲の心で許してくれるだろう。

 

 

 

            

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