私について

たぶん意図とはちがう解釈。

私について

ずっと好きだった絵本

昔、子供に読み聞かせをしたときに懐かしい絵本と何冊も再会した。

自分が保育園の時好きだった本にふたたび出会うと子供の頃の気持ちがよみがえる。
つくづく絵本の良さに気づき嬉しくなっていろいろ読んだ。

好きだった絵本は何冊かとっておいて、もう絵本を読むような歳の子供がいなくなった今でもたまに眺めたりする。

最近引っ越しも落ち着き、何気なく手に取った絵本。

なんだかまったく違った感想が湧いてきた。

そしてやけにいつまでもそれを考えていた。

読む時の自分によって解釈は違うもので、だから絵本は面白い。

おそらく作者の先生の意図とはかけ離れているに違いない感想だった。

だるまちゃんとてんぐちゃん。

めちゃくちゃ可愛いはなし。

だるまちゃんとてんぐちゃんは大の仲良し。
ある日てんぐちゃんの持っているうちわを見てうらやましくなった。

だるまちゃんはそれが欲しくてたまらず
家に帰ってだるまちゃんのようなうちわが欲しいとおとうさんのだるまどんに言う。

ありったけのうちわを出してくれるがどれも気に食わない。


でもだるまちゃんはやつでの葉っぱをうちわにすることを思いつき、てんぐちゃんに見せる。

「ずいぶんいいものみつけたね」とほめてくれるてんぐちゃん。

だるまちゃんは今度はてんぐちゃんのぼうしが欲しくなり、手に入ると次はてんぐちゃんのはきものがうらやましくなる。
しまいにはてんぐちゃんのとんぼがとまるくらい長い鼻がうらやましい。


家に帰ってとんぼのとまるような長い鼻が欲しいとだるまどんに訴えるとたくさんの花を集める。

このはなじゃない!!違うよ違うよ全然違うよと言ってものすごい顔で怒るだるまちゃん。
とんぼのとまるはなって言われたらきっとたいていの人が花だと思うが。

本当にものすごい顔で怒っているだるまちゃん。


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めちゃくちゃかわいいのだけどものすごい怖い顔をしている。
小さいときこのだるまちゃんの怒った顔が大好きだった。
機会があったらみんなに見て欲しいくらいものすごく怒っている顔だ。

だるまどんはごめんごめんと謝って、おじいちゃんおばあちゃんや妹まで登場し総出で餅をつく。
餅でながいながい天狗ちゃんのような鼻をこしらえだるまちゃんの鼻にくっつける。


だるまちゃんはてんぐちゃんに鼻を見せに行くと

「ずいぶんすてきなはなになったね!」とまたしてもほめてくれる。

餅でできた鼻にすずめが止まりてんぐちゃんは

「一番いい鼻だね」とこれでもかというくらいにほめてくれる。

親は子どもの為ならば。


次から次へと欲しいものがでてくるわがままなだるまちゃん。
全力で答えようと頑張るおとうさんのだるまどん。

毎回だるまちゃんの欲しいものとだるまどんの用意してくれたものは微妙に違っている。
結局だるまちゃんは自分で見つけた葉っぱのうちわやお椀の帽子で満足する。

作家のかこさとし先生は子供とは本来そう言うものだということや、自分の父親をモデルに親の愛情を書いたようだ。

何とか子供の気持ちにこたえようとするだるまどん。
頭ごなしに我慢しなさいと怒らずに一緒に何とかしようと考えてくれるお父さん。


この本が断トツに好きだったのは、きっと怒らずにはなしを聞いてくれるだるまどんが夢のようなお父さんだったからだろう。

あとはとにかく絵の可愛さでお気に入りだった絵本。

子供の頃は単純にだるまちゃんって可愛いと素直に思って読んでいた。

現代っぽい?

最近、若い子がSNSを見ると友達のキラキラした日常と自分を比べて落ち込むと聞く。

ならば見なければいいのに、わざわざ人が何を持ちどんな楽しいことをしているかを確認して落ち込みにいっている。

素敵な物は際限なく世の中にあるし、人が持っている物はなぜかよく見えるものだ。

唐突に服が欲しくなった時はたいてい少し前にどこかで素敵な着こなしの人を見たんだろう。
若い子ならば人のものがうらやましいとか負けたくないなんて当然あるしそれが若さだ。

昔、何年もアパレルの仕事をしていた。
なにか着ていくと次に同じような物をマネして着る大人だるまちゃんは女性に多い。

自分だってそうだったかもしれない。

案外自分の中にだってだるまちゃんがいるのかも知れないと思った。
洋服じゃなくても、人のものを見てるうちに欲しくなる感情はゼロではないだろう。

今の世の中、家中探せばいろんなものを既に充分持っている。
たぶん一年服を一枚も買わなくてもたいていの人は生きて行けるだろう。

だるまちゃんがやつでの葉っぱがうちわになったり、お椀が帽子になったようにあるもので一瞬の物欲なんて満たされるしあるものでたいていどうにかなるだろうが素敵なものはやっぱり欲しい。

最近の自分はミニマリストであまり物を買わなくなった。
おいしいものでも食べたほうがいいやと思うのはおばちゃんになったのだろう。

でも自分の中のだるまちゃんが再び出没していらぬものをまた増やさないように気をつけなければと思った。

この絵本はきっとそういう意図ではない。
絶対に違うと思う。
50代の感想は現実的すぎる。

それにしてもてんぐちゃんは人間ができている。

まだ小さいのに、毎回毎回だるまちゃんの物をほめてくれる。
そしていいね!を忘れない。

すずめが止まるなんて1番いい鼻だねと、どこが良いのか理由まで添えてほめる気遣い。

きっとてんぐちゃんの親もおおらかで優しいからこんなに人間ができているのだろう。

でもそういえばてんぐに
にんげんができている。
これはおかしいかもしれない。

               ココ

コメント

  1. ココココ より:

    マミさんへ
    絵本図書館に行くとあると思います。
    てんぐちゃんの穏やかさは私もいいなって思っちゃいます。
    本当にかわいい☺

  2. ココココ より:

    絵本も見る人によって違うもんだなと思います。
    私はちょっとひねくれた見方だったかもです(*´з`)

  3. マミ より:

    見た事はあったけど読んだ事なかった。
    親目線ですごく考えさせられる内容ですね
    てんぐちゃんの性格よすぎ😄
    あったかい家庭のコなんだろうなぁ。
    なんか絵本
    読みたくなりました

  4. ひでぴん より:

    『だるまちゃんとてんぐちゃん』、表紙の絵は見覚えがありますが、中身を知りませんでした。年齢もそうですが、その時の心の状態いろいろな観点での読みどころがあり、絵本ってほんと面白いなーって改めて思いました🤔

  5. ココココ より:

    もちもちの木私も印象に残ってます。
    じっちゃんが腹痛くなるんですよね。
    読みたくなりました(*´罒`*)

  6. ココココ より:

    そうなんですよね。
    それっぽくできた時の喜び😊
    さっと買えればいいんでしょうが、なんとかならないか1回考えますね(*´`)

  7. ココココ より:

    たきこさんへ
    私は最近は夢中になれる趣味を見つけている人を見るとうらやましく思います(*´`)

  8. スティンガー五郎 より:

    子供の頃に読んだ、もちもちの木と言う絵本が未だに思いでとういうか、軽いトラウマになってます。
    全編、切り絵で表現された独特の世界観。
    しかもかなりダークな雰囲気だったので、子供の頃に本当に怖かった思い出があります。

    あれから半世紀近くが経過しているというのに、未だに怖いって・・・・・。
    そうとうだったんだと思います。

  9. 鳥天 より:

    だるまちゃんもてんぐちゃんも子供設定なのにガチのだるまと天狗だ(*´艸`)
    羨ましく思っても得られない物なら自分でどうにか工夫したりね、なきゃ作るが基本の貧乏家庭出身者。

  10. たき子 より:

    私が人の持ってる物でいいなと思うのは、例えば美貌とかきれいな髪とか交友術とかお金で買えないものばかりなのよねえ。
    でもそんなのどうしようもないから自己消化できてる気がするわ。

    服装飾品なんかの持ち物を真似して満足できるならお手軽に幸せになれていいよねって思う。
    私はそんなお金で買える物では満足できないのよっていうオーラが出てる嫌なヤツなのかもしれない。真似されたがる女王様的な人には煙たがられる傾向があるから^^;