ココからのブログ

昭和生まれの50代ココです。

電子レンジをやめてみたらなんてことなかった。

できれば簡単に暮らしたい。



主婦には嫌いな家事がそれぞれあると思うのだが、私は電子レンジの掃除が超絶嫌いでだるい。



シャウエッセンが爆発したときのレンジ内に飛び散った油。
温めすぎて庫内で爆発した飛び散ったおかず。
オート機能が長すぎてよく食べ物を爆発させた。
沸騰してふきこぼれた牛乳。
オーブンレンジ内の焦げ。
萎える家事NO.1.


新品の時はマメに拭いてずっと綺麗に使うと決心したくせに
なかなかそれが長続きしない。
もともと大雑把なO型なので、いつもなんでも適当だ。

我が家のレンジは2017年製。
多機能でやけにでかい。
張り切ってパンやお菓子を焼いたり毎日フル稼働だった。

レンジもこき使われて疲れたのか最近あちこち調子が悪かった。
あたためにムラがでてきて、所々冷たいところがあった。
かと思うと逆に肉まんが石みたいに硬くなったりした。
勢いよくかじったら歯が折れるかと思った。

そのうちレンジの近くを歩いただけで半ドアのようにドアが開いて途中で止まるようになった。
レンジを置いてるメタルラックに、金属のものさしで無理矢理固定して使っていた。
これは止めるのにコツがあって家族で私しかうまくできない。
娘は温め中ずっと扉を押さえていた。

「いい加減買おうよ。」
家族に何度も言われていた。



6年で故障。
私の使い方が雑なのと引っ越しや模様替えでレンジをよく動かすのもあるだろう。
それにしても最近の電化製品は壊れるのが早い。



最近考える。

レンジって必需品だろうか?
なくてもなんとかならないだろうか?
レンジがなければ大嫌いなレンジの掃除から解放される。


レンジなしで暮らせるかしばらく実験してみることにした。



私以外の家族はたぶん
またよく分からないことをはじめやがった。
さっさと買い換えればいいのに。

間違いなくそう思っている。




めんどくささポイントの違い。

どうしても無理ならいつでも買えばいいのだからという軽い気持ちでスタートした。
家電回収場にレンジを捨てに行って心からスッキリした。
以前は鍋でご飯を炊いていたのでついでに炊飯器も奥にしまった。
この現代に便利な家電をあえて使わない暮らし。
ちょっとワクワクする。

不便な事をあえてするのが好きな変態と長女にはしょっちゅう言われる。

kanahebijiro.com

実際やってみるといちいち面倒な事ばかりだった。

むね肉の酒蒸しや、モヤシや葉物野菜をゆでる。
冷凍肉の半解凍。
最近は本当に優秀な冷凍パスタや冷凍油そば等の軽食。
ちょこっと残して冷凍しておいた前のおかずや残りご飯の温め。

あ!そっかレンジなかったんだよな。
一日何回も思う。

いかにレンジが現代生活に溶け込んでいるか初日からよく分かった。
レシピを調べても下ごしらえでレンジを使うものが本当に多い。
時短だしガス代の節約にもなる。



蒸したりゆでたりが数分でできるレンジ。


手間か便利さか?



ここで降参してレンジを買うのも癪だし、我が家の激狭い台所にせっかくできた貴重なスペース。
あそこに再びレンジを置きたくない。だんだん汚くなっていくレンジを意地でも掃除したくない。


ずぼらな性格にも色々なタイプがあって、私にとってはレンジの便利さよりもレンジの掃除の嫌さが上回っている。
物を手に入れるともれなく管理がついてくる。
それがなんともめんどくさい。



残ったおかずはフライパンで温める。
揚げ物はトースターでリベイク。
蒸し器や水を張った鍋で残り物のおかずを蒸す。

そういえばヘルパーで訪問しているお宅で、ご飯をこたつに入れてあっためていたおばあさんがいた。

昔はどこの家にもレンジなんてなかったからいろんな熱源を温めに使っていたのだろう。

すばらしい道具発見。

いろいろ検索していたら昔ながらのセイロを見かけたので買ってみた。

21センチの竹製で3000円もしないものだったが、これが地味だけど便利だ。





せいろ 2段 21cm 中華せいろ 木製 セイロ 蒸し器 蒸篭 蒸籠 天然木 2段セット ヘルシー 点心 飲茶 小籠包 しゅうまい おこわ 蒸し料理 温野菜 プリン 茶わん蒸し 直径21x高さ15cm 杉 竹



中華せいろ 蒸篭(セイロ)ステンレス鍋 15cmセット


せいろはもしかしたらレンジをも上回る万能調理器具だ。

鍋にお湯を沸かしてる間に、野菜や豚しゃぶ肉なんかをせいろに入れて10分くらい蒸す。
さつまいもやかぼちゃも驚くほど甘くて砂糖や醤油をいれずに蒸しただけで十分おいしい。
野菜や肉を蒸しはじめて5分くらいたってからクッキングシートに包んだご飯をいれて上の段で蒸すとあっという間に炊きたてみたいにつやつやで湯気がたつ。となりで卵を蒸すと半熟卵ができる。
最近ではこんな風にただ蒸すだけで夕飯の支度が完成する。

自分の昼食に残り物を食べる時もあたためついでに野菜を蒸して食べれるのもいい。
せいろはずぼら道を極めたい私にぴったりな道具だ。




セイロが面白くなってきたので、色々実験してみたくなって週末に
袋のままレンジでチンするタイプの冷凍食品を買ってきた。
土曜日のお昼に私がいないときなんかに、娘や夫が食べる超便利なやつで結構美味しい。


プラスチックのトレイから出してクッキングシートにのせて蒸してみた。
これは凍っているので袋に書いてある時間だとまだぜんぜん冷たかった。
結局表示の倍以上の時間がかかった。

麺と一緒に野菜を蒸して上にのせて食べれるのは良かったけど、きっと夫や娘はわざわざせいろで蒸してまでこれを食べることはないだろう。
でもレンジ調理と書いてあっても蒸して食べれるのは分かった。




次に国が生活習慣病予防に推奨している一日野菜350グラムがどのくらいか測って蒸してみた。







なにも言わずに夫に出してみたら余裕で全部完食した。
せいろの洒落た雰囲気、かすかな竹の香り、
野菜の甘さが際立ってなにもしなくても美味しい。


ポン酢やゴマドレ、ミックススパイスやレモン汁やゆず胡椒、ラー油。
冷蔵庫のドアポケットにハンパに残っていた調味料が最近では大活躍だ。


娘はさつまいもが大のお気に入りだ。
夫は50円の木綿豆腐が一番に気に入っていた。
いつも安上がりで家計が助かる。
塩鮭もしゅうまいや肉まんもふっくら出来上がる。
もうこれからは石みたいな肉まんを食べなくても済むしウインナーも爆発しない。
せいろが良すぎるので15センチの小さいのを長女にもプレゼントして野菜を食べてもらいたいと思う。



次は何を蒸そうと考えるのが楽しい。





近いうちに昔食べた蒸しパンを作ってみようと思う。
ところどころに溶けた黒砂糖の塊が入っていて、てっぺんがぱっくり割れているやつ。
甘さも素朴だった。

小さい頃でかい蒸し器にたくさん入ってる蒸しパンを見るとやけにテンションが上がった。
何回も蒸し器を開けにいっては食べたのがちょっと懐かしい。

そういえばレンジで蒸しパンを作ってもなかなかあんな風にぱっくり割れなかった。
電磁波と蒸すのでは何かが違うのだろうか?
うまくあれを再現して久しぶりに素朴な蒸しパンが食べたくなった。


不便もなかなかに楽しい。


引き続きレンジなしずぼら生活実験を継続していこうと思っている。

                 ココ